はこだて国際科学祭2015・初日(8/22)レビュー

はこだて国際科学祭2015

ともすれば縁遠い存在としてとらえがちな「科学」を身近に感じてもらおうとの趣旨で開催されている「はこだて国際科学祭」。2009年から毎年夏の時期に開催され、様々な体験や展示・トークイベントなどを通していろいろな切り口から科学の楽しさや奥深さ、日々の生活との関連性などを幅広い年代に伝えてくれます。

この記事では、「はこだて国際科学祭2015」初日の8月22日(土)の五稜郭タワーの様子を、函館イベント情報局撮影の写真と主催者の公開した写真とでまとめました。

▼企画展「みんなの環境もんだい」

はこだて国際科学祭2015
今年の科学祭のテーマは「環境」。30日(日)までの会期中、世界と函館が直面する環境面での課題を大きな写真や分かりやすいイメージで伝えるパネル展を五稜郭タワーアトリウムで開催。

▼見て触って楽しむ体験展示

はこだて国際科学祭2015

週末(22・29・30日)は五稜郭タワーに赤いテントが目印の「科学屋台」が登場。1つのテントが1つのテーマを持った科学体験ブースとなっている。屋台といってもすべて無料。

はこだて国際科学祭2015

この日は、ハンターと北大クマ研などが出展した「ヒグマを知ろう」のブースが特に来場者の興味を引いていた。

はこだて国際科学祭2015

本物のヒグマの毛皮が触れる。鋭い爪の感触も触って実感。

はこだて国際科学祭2015

左から、エゾシカ・ヒグマ・トドの頭骨。トドは犬歯ばかりだが、鋭いキバの印象が強いヒグマは、意外にも人間と同じくしっかりと臼歯がある。この歯を見れば、ヒグマが雑食なのだと実感できる

はこだて国際科学祭2015

ヒグマがよく食べているもののサンプル。

はこだて国際科学祭2015

ヒグマを含む野生生物の足跡の再現。足跡に沿って歩けばヒグマの歩行が再現できる。

はこだて国際科学祭2015

こちらはエゾシカの毛皮(冬毛)。ヒグマの毛皮とは感触が違う。

▼科学の話題を演劇で

はこだて国際科学祭2015

「はこだて国際科学祭」は、劇の形で科学の話題を提供する「科学演劇」にも取り組んでいる。今年の科学演劇は、時空を超えて旅する「銀河新幹線」に主人公の女の子が乗り込み、未来の地球の姿を垣間見るストーリー。

はこだて国際科学祭2015

科学演劇に出演するのは、市民有志の「科学楽しみ隊」と函館高専演劇愛好会。

▼函館の名物社長も登場!


サイエンスライブが始まりました。ご当地バーガーのラッキーピエロの王社長とサッポロビールの生方執行役員が、環境への取り組みについて語ります。
はこだて国際科学祭

サイエンスライブとは、科学にちなんだトークセッションと試食・試飲を楽しみながらの演奏とを合わせたプログラム。参加者には、サッポロクラシックとラッキーピエロのきびだんごが配られた。


はこだて国際科学祭

▼リアルタイムで漫画新聞発行!

はこだて国際科学祭2015 初の試みとして、イラストレーターの三上いすずさんによる「漫画新聞」が会場で発行される。科学祭の様子をその場で描いて来場者に知らせるという。

はこだて国際科学祭

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佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。