【2016/5/4終了】第24回春のいにしえ夢開道(江差町) レビュー

「江差の五月は江戸にもない」(ニシン漁でにぎわう江差の春は江戸でも見たことがないほどのにぎわいだ、という意味)とうたわれた道南の江差町。古式ゆかしい花嫁行列や屋台などで往時のにぎわいを再現する「第24回春のいにしえ夢開道」が2016年5月3日(火)・4日(水)に開催されました。この記事では、花嫁行列の様子を中心に、5月3日のイベント風景をご紹介します。

▼会場は「いにしえ街道」

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▲国道から1本山側にある「いにしえ街道」は、昔風の建物が両側に立ち並ぶストリート。当時の商家など、本物の古い建物も点在する
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▲いにしえ街道沿いのお店の駐車場に屋台が出現
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▲花嫁行列に参加するとおぼしき、和服を着た女性や子どもたちが通り過ぎる

▼花嫁行列

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▲花嫁行列を行う2組のカップルのうち、1組は青森県今別町から参加。行列の開始に先立ち、今別町の郷土芸能「今別荒馬踊り」が披露された
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▲荒馬踊りを見守る2組の新郎新婦
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▲高張り提灯を先頭に、花嫁行列がスタートする
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▲行列の先頭には、江差町の照井町長の姿が
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▲男衆は、ニシン漁の沖揚げ音頭に由来するとされる祝い唄「切り声」を朗々と歌いながら道を進んでゆく
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▲晴天に花嫁さんの黒い着物と赤い傘が映える
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▲2組のカップルのうち、地元のカップルの花嫁さんは歌手の香澄(KAZUMI)さんだった。香澄さんは江差追分全国大会優勝など数々の輝かしい経歴を持ち、国内外で活動している
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▲花嫁の後ろには、お膳を手にした晴れ着姿の女性や長持ちを担いだ男性らが続く
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▲行程の途中でいったん行進を休止し、長持唄と江差追分、切り声で婚姻を祝う
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▲見守る観客に、あらためて新郎新婦をお披露目
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▲行進を再開し、姥神大神宮まで進んでゆく
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▲長く続く花嫁行列は、後ろ姿も美しい

▼屋台販売

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▲姥神大神宮前の広場に露店が立ち並ぶ
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▲江差といえばニシンそば
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▲地元で獲れたイカの煮付け
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▲サクラマスの混ぜ込み寿司
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▲桜団子のお汁粉
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▲漁協による貝焼き
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▲食べ物が飛ぶように売れていく

【寸評】花嫁行列は見事の一言。現代では目にすることがなくなった伝統を本物のカップルで再現しているところが素晴らしい。いにしえ街道が醸しだす雰囲気とも相まって、終始温かな空気に包まれる。函館からでも、わざわざ見に行く価値あり。

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佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。