【レビュー】2016/6/5 函館くじらフェスティバル

2016年6月5日(日)に函館市弁天町の函館市国際水産・海洋総合研究センターで開催されたイベント「函館くじらフェスティバル」の様子を写真で振り返ります。

このイベントは、函館とかかわりの深い「くじら」の歴史的・文化的価値を見直すことを目的としたもの。くじら料理やくじら加工品の販売、くじらに関する講演会や展示などが行われました。主催者発表で2500人が来場したとのことです。

160612kj19
▲会場全景。センター正面屋外にテントブースが並び、センター内でも展示等が行われた

▼物販

160612kj05
▲くじらベーコンや赤肉などの特価販売
160612kj07
▲珍しい「鯨ハム」に「くじらカレー」
160612kj08
▲生姜を入れて甘辛く味付けしたという「くじらの佃煮」
160612kj09
▲函館水産高校による、くじらの缶詰販売
160612kj10
▲生徒たちが実習として作った、くじら大和煮の缶詰。半年くらい置いてから食べたほうがよりおいしいらしい
160612kj06
▲くじらの油で作ったせっけん。かなり良さそう…
160612kj23
▲こちらのブースでは、「スライスしてから冷凍していないくじらベーコン」を販売
160612kj25
▲試食があまりにもおいしかったので購入してみた。函館「成尚」さんの商品
160612kj26
▲冷凍保存されている一般的なくじらベーコンに比べ、赤身はより肉らしい味わいがあり、脂身はしつこくなく、それでいてうまみが感じられる。これはぜひ広く勧めたい一品だ
160612kj27
▲珍味類は4袋で1,000円だった。売上金を全額熊本地震の義援金に充てるとのこと
160612kj24
▲生ビールやカクテルの販売もあり。暑かったのでモヒートでさっぱりしたかったところだが、マイカーなので断念

▼くじら汁無料配布

160612kj14
▲午前と午後の2回、各500杯のくじら汁を無料で来場者に配布
160612kj12
▲汁に浮かぶくじら本皮の量がすごい……
160612kj11
▲行列に並び、めでたくくじら汁をゲット
160612kj13
▲プリッとした弾力のある本皮。それでいて汁が脂っこくなく、くどくないあたりはさすがである

▼タッチプール

160612kj18
▲センター正面の水が流れるゾーンをタッチプールとして開放
160612kj16
▲ウニをはじめ、ヒトデやナマコ、アメフラシなどの海の生き物に手で触れることができる
160612kj15
▲タコまでいた……!

▼小型捕鯨船展示

160612kj20
▲センター前の岸壁に、小型捕鯨船「正和丸」を係留。あまりにも小さく、鯨の力に負けないんだろうかと心配になるほど

▼屋内会場

160612kj29
▲くじらについての知識が深まるパネルをはじめ、くじらの模型や骨の標本などが展示された
160612kj30
▲全国各地に伝わるくじら料理を紹介
160612kj33
▲函館が幕末にいちはやく国際貿易港として開港した歴史の背景にくじらが関係していたというパネル展示も

160612kj32
160612kj36
▲海やくじらにちなんだ歌などを披露してくれた、シンガーソングライター牧野公美さんのステージ。会場も一体となって盛り上がる
160612kj34
▲函館ではラビスタ函館ベイでの朝食や、大門横丁などを楽しまれた模様。ぜひまた函館へ!

160612kj35
▲北海道大学大学院水産科学研究院 准教授 松石 隆氏による講演「函館と“くじら”の深い関わり」。とても興味があったが、次のイベント会場へ行く時間となったため拝聴できず残念。先にお写真だけ撮影させていただいた

【寸評】初めてのイベントながら幅広くコンテンツを取り揃え、とてもよく準備されていたという印象。くじらをテーマとしたイベントとしては十分な内容だったと感じる。欲を言えば、くじらの唐揚げなど、その場で食べられるくじら料理があと1~2品あればなお良かったかもしれない。関係者の皆さまのご尽力に感謝するとともに、毎年ではなくとも回を重ねての開催を望みたい。

The following two tabs change content below.
佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。