2020年4月開催決定「道南ロックフェス」聞きにくいことを主催者に直撃してみた

道南でのロックフェスティバル開催を目指す道南ロックフェス実行委員会(佐藤孝圭代表)はこのほど、第1回目となるロックフェス「道南ロックフェスティバル THE BOOSTER」を2020年4月11日(土)に函館アリーナで開催すると発表しました。

SNS上では「楽しみです」「応援しています」「みんなで盛り上げよう」といった喜びの声が続々と寄せられていますが、もともとは今年9月に屋外で開催するはずだったことを覚えている方もいるのでは。

そこで、「なんで開催時期を延期したの?」「ホントに開催できるの?」「どんな内容を計画しているの?」といった、気にはなるけどなかなか直接聞く機会がない疑問のあれこれを、実行委員長の佐藤さんと事務局の南條さんに直撃して尋ねてきました。


▲「道南ロックフェスティバル THE BOOSTER」のTシャツでインタビューに応じてくれた佐藤さんと南條さん

◆たった1人の発案からスタート

実行委員長の佐藤さんは七飯町出身で、高校卒業とともに歯科医師になるため地元を離れて進学。卒業後は東京都内の歯科クリニックで5年勤務し、2018年4月に実家の歯科クリニックを継ぐために帰郷。現在は七飯町の佐藤歯科クリニックで副院長を務めています。

地元を出るときは「函館は田舎で何もない街」との意識が強かったという佐藤さん。東京での就職後は都会での暮らしを満喫し、「地元にはない楽しみがたくさんある」と感じていました。

ところが月日が経つにつれて、生まれ育った地元を意識するようになったといいます。ほぼ全員が函館のことを知っていて、一度行ったことがある人は「また行きたい」と言い、行ったことがない人は「一度行ってみたい」と言います。中には毎年函館を訪れているという人までいました。

「この事実をあらためて考えた時に、自分の地元がどれほど素晴らしいところだったのかということに気付かされました」と佐藤さん。それとともに、自分が地元を離れて経験したことと、地元に残っている人々の意識にはズレがあるのではないとか感じるようになりました。

つまり、いくら「魅力度ランキング1位」と言われても、「函館は田舎で何もない街だ」との意識から素直に喜べず、「観光で来るならいいけど住んだら何もないのがわかる」といったような考えが少なくないのではないか。

そこで佐藤さんは、このギャップを埋めるべく、函館を中心とした道南の素晴らしさを全国に発信していくとともに、地元の人にも道南の魅力を再発見・再認識してもらう機会を作ろうと、ロックフェスの開催を発案。企画書を作り、まずは友人たちにプレゼンして賛同者を集めるところから始めました。
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▼実行委員会設立と「七飯開催」の決定

賛同者を周囲に広げたところで、さらに賛同者を集めようと、佐藤さんはロックフェスの開催と実行委員の募集をSNSで呼びかけることに。第一回の実行委員会には呼びかけを見て駆け付けた一般市民20名ほどが集まりました。その中から、実現に向けて細かな作業を進めていく実働部隊を絞り、会場候補地の視察や開催規模・予算・動員数の検討などの実務作業を進めていくことに。

ロックフェスの名称は、函館だけではなく道南18市町をひとくくりにして町おこしをしていきたいとの思いから「道南ロックフェスティバル」に決定。第1回の開催時期も2019年9月に決定。会場も七飯町内に適地が見つかり、「2019年9月七飯町で開催」という大枠がいったん決まりました。


▲道南18市町をデザインした「道南ロックフェスティバル THE BOOSTER」ロゴ

▼開催時期の延期と会場の変更

ところがその後、さらに検討を進めていくなかで会場へのアクセスや、雨になってしまった場合の対応などに懸念があることがわかってきました。この時点で、開催予定の2019年9月まで約半年。道南ロックフェスティバルはまだまだ知名度も低く、市民有志によるイベントなので、第1回で失敗してしまっては継続もままなりません。

そこで実行委員会は、集客しやすい函館市内での開催と、開催時期の変更を検討。その結果、アクセスが良好で雨の心配がなく、5000人規模を収容できる函館アリーナで2020年4月に開催することをあらためて決定しました。まずは1回目のフェスで手堅く成功させ、次回以降につなげていこうという作戦です。
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▼道南の魅力を伝えるロックフェスに

実行委員会はすでに出演アーティストのブッキングを進めており、何組かは決まりつつある段階とのこと。最終的には7~8組程度の出演を計画しています。

「若い世代にも40~50代くらいの世代にも来てもらいたい」との思いから、それぞれの年代層に合ったアーティストを選定して交渉しているとのこと。

そうは言っても、単独ライブではないフェス形式のライブでは、自分が興味のないアーテイストの出番など、暇な時間ができてしまいます。そこで実行委員会では、ライブ以外でも楽しめるサブイベントを計画中。

道南の飲食店による出店や、道南で活動する人々の紹介、大学の研究の紹介、老舗の経営者に話を聞く催しなど、様々な形で道南の魅力にふれるコンテンツを検討しています。

子ども連れだからフェスに行けないとあきらめていた層にも来てもらえるよう、キッズスペースも設ける予定。「あのロックフェスは行きやすかった」「過ごしやすかった」「ライブ以外も楽しめた」といった感想があふれ、いずれは「道南ロックフェスティバルなら行きたい」と思う人が増えるのが実行委員会の目標です。

▼10年後は6万人の集客を目指す

第1回は函館アリーナ開催ですが、あくまでも実行委員会の目標は屋外ロックフェスの開催。道南で大規模な野外フェスが開催できる適地はすでに函館近郊に見付けており、管理者とも合意しているといいます。

今後は実行委員会の社団法人化を目指すとともに回を重ねるごとに規模を拡大し、10年後の2029年には3日間で6万人を集客するロックフェスを開催するという十カ年計画を描いています。

「野外フェスというゴールのために、初回を屋内で開催します。目指すものがあるので燃えています!」と実行委員長の佐藤さん。出演者の発表とチケットの発売は年明け頃になる見込みとのことです。

道南ロックフェスティバルの最新情報は、FacebookとTwitterで随時発信されます。要チェックです。

道南ロックフェス実行委員会 【THE Booster】Facebook

道南ロックフェスティバル THE BOOSTER Twitter

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佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。
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