この記事では、2015年6月6日(土)に開催された「第30回記念 函館南かやべ ひろめ舟祭り」の様子を写真とともに紹介しています。このお祭りは、海の恵みに感謝しつつ海上安全や豊漁の願いを込めて行う、地域に根ざしたイベント。海上(漁港内)で行う舟漕ぎ競争、大漁旗や縁起物で華やかに飾りつけた漁船の海上パレードなど海にちなんだ催しを行うほか、演歌コンサートも毎年の見もの。今年は30周年を記念して、鳥羽一郎・山川豊の兄弟が出演しました。

会場となる臼尻漁港には、大漁旗や提灯、のぼりなどで華やかに飾り付けた漁船がずらりと停泊
▼舟漕ぎ競争

木製の磯舟に6人1組で乗り込み、400m(メインレースのみ600m)を漕ぎきる

各レース3位までのチームには豪華な景品が贈られる

ドラゴンボールのキャラクターたちが参戦。その後ろには8.6秒バズーカらしきチームも
▼漁火パレード

飾り立てた漁船が岸壁から離れ、漁港内をぐるぐると巡って来場者にアピール

飾りつけの仕方は漁船ごとに異なる

狭い漁港内でぐるぐる回ったり、岸壁ギリギリまで前進してきてぴたっと止まる操船技術もお見事
▼ステージイベント

地元中学校による吹奏楽演奏

気持ちの良い青空のもと、華やかな漁船をバックに演奏する光景はこのお祭りならでは

郷土芸能各種の披露も行われた
▼露店販売いろいろ

海産物販売のテントには人だかりが

大きなツブ貝があった

鹿部産タラコが安い!

こちらは、1杯100円の「浜なべ」を求める行列

浜なべは、甘エビがたっぷり入った味噌仕立ての汁物だった

甘エビのほか、大根やキノコなどが入っている

焼きとりやお好み焼きなどのお祭り屋台もたくさん
▼鳥羽一郎・山川豊コンサート

日暮れとともに、満を持して登場した鳥羽一郎・山川豊の「演歌兄弟」。歌とトークでたっぷりと楽しませてくれた

会場を埋め尽くさんばかりの観客
▼漁火パレード

提灯に明かりを点した漁船が、再びゆっくりと海へと漕ぎ出す

真っ暗闇の中に、電飾で彩られた船影がくっきりと映える
【寸評】各漁船の前でその船の関係者がバーベキューと酒盛りを楽しんでいたり、舟漕ぎ競争が漁協対抗だったり漁場対抗だったりと、地元のためのお祭りという性格を色濃く留めたイベントであることは間違いない。だからといって運営が内輪向けで不親切だということも特になく、初めて行ったからといって疎外感はないのでは。
漁師町らしい雰囲気を感じられる素朴なお祭りであり、ヘタに観光化したりせずにこの良さを貫いて欲しいと願う。きっとそのほうが観光客にも喜ばれるはず。