函館市石川稜北土地区画整理組合による区画整理事業(宅地造成)が行われている函館市石川町の土地で、縄文時代の遺跡の見学会が2016年5月21日(土)に開催されました。
▲函館市石川3遺跡と名付けられたこの遺跡は、縄文時代中期中ごろ(約4500年前)のものとみられるとのこと。石川町のアベイルから国道をはさんですぐ向かい側あたりに位置する
▲天候にも恵まれてどんどん見学者が訪れ、スタート予定の時刻には300人以上の市民が集合場所に集まった
▲発掘調査に当たるスタッフの誘導で遺跡の中に入る
▲まずは大型住居跡を見学。直径7mほどあり、柱を立てた穴やかまどの跡が残っている
▲同じ場所を別アングルから撮影。すぐ後方に函館トヨペット石川店の看板が見える
▲大型住居の近くから見つかった、何かの穴。大きな石が3つ埋まっており、その真ん中から土器が発掘された
▲大型住居のすぐ隣に、小さな住居の跡がいくつも見つかっている
▲鹿などを獲るための細長い落とし穴が遺跡内に多数ある
▲こちらは用途がわからないすり鉢状の穴
▲縄文時代と同じ地層に、近代のものと思われる遺構が見つかったという。係員の足元から広がる四角い穴がそれで、この近りで作られていた野菜を貯蔵しておくための「むろ」と見られるという。
▲今回の見学会実施範囲全景
▲出土品の展示も行われた
▲ここまで、縄文時代の出土品
▲昭和初期まで使われていたと思われる「むろ」からは、三平皿のかけらや、所有者の名前が彫られたすずりなどが出土している。誘導してくれたスタッフは、「明治から昭和初期、さらには平成まで、時代が変わっても人が住み続ける・住みやすい場所になっているのでは」と語っていた
佐々木康弘
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