徹底解説!五稜郭駅前「出張カキ小屋 牡蠣奉行」

▼さっそく焼きます……!


▲席は1テーブル4人掛け。真ん中の四角い穴の部分に炭がセットされます


▲軍手やトング、カキ用ナイフなどの必要なものは備え付けてあります


▲準備や片付けはセルフ方式です。ノロウィルスが流行しているため、十分に加熱してお召し上がりください、との注意書きも


▲さっそくカキを炭火の上に並べます。お店のスタッフさんによると、片面3分ずつ焼くのが基本とのこと。ただし、この写真を撮った際は炭火の勢いがだいぶ増していたせいか、片面3分焼いただけで焦げてしまったカキもありました。カキの大きさによっても多少時間が違うので、小さめのカキの場合は早めに様子を見たほうが良さそうです


▲撮影用にすべてのカキの殻を開けてみました。一面見わたす限りカキ


▲何も付けなくても海の塩味でおいしく食べられます。ビールとの相性も抜群!


▲カキに寄ったショットを1枚


▲ツヤツヤ輝くホタテ。全体的に、海産物にうるさい函館市民も納得の味、といったところでしょうか

▼親子DEバーベキューという取り組みも


▲「出張カキ小屋 牡蠣奉行」では、小さいお子さんを連れたパパやママが楽しめる「親子DEバーベキュー」という取り組みも実施。これは、中学生以上1,500円、3歳~小学生1,000円で3時間フリードリンク、食材持ち込み自由、ちびっこコーナー遊び放題というもの。ちびっこコーナーは飲食スペースから見えるので、お子さんを遊ばせながら大人はゆっくりバーベキューを楽しむことができます。会場で焼き用の食材を買うこともできます。



▲ちびっこコーナーのふわふわ遊具

▼そもそも出張カキ小屋とは

飲食のコンサル業を営む岡山県出身の岡本航平さんが、2012年に地元・岡山県で始めた取り組み。東日本大震災発生後にボランティアとして被災地に行っていた岡本さんは、震災から1年が経過したある日、当時被災地で知り合ったカキの養殖業者から連絡を受けました。震災後1年経って再びカキが採れるようになったのに、どこも買ってくれないから何とか助けてもらえないだろうかと。

それを聞いた岡本さんは本業のツテを活かして各所に「被災地のカキを仕入れて欲しい」と打診しましたが、風評被害が大きくどこも応じてくれなかったといいます。そこで、「どこも買ってくれないんだったら自分たちでカキ小屋を運営し、被災地のカキが安全で安心だとアピールしていこう」と決意。以来、カキのシーズンに合わせて10月から6月までを1シーズンとして全国各地で出張カキ小屋を開催。今回の函館で30カ所目となります。函館での開催をもって今シーズンの営業も終了するとのことです。

▼函館での開催を決めた背景

今回「出張カキ小屋 牡蠣奉行」が開設された五稜郭駅前の空き地は、食品卸売業などを営む橋谷株式会社の所有地。函館で創業し、今も函館市海岸町に函館支店のある同社は市内各所に不動産を有しており、なかでも五稜郭駅前には今回の空き地を含む約3万坪の広大な土地を所有しています。

このうち一部は店舗や住宅として活用されているものの、遊休地となっている土地も少なくないことから、同社としては今後、五稜郭駅前地域の活性化につながる遊休地の活用方法を検討していく方針です。今回はそのための第一歩として出張カキ小屋を誘致し、市民・地域住民に何が求められているかを探る材料のひとつとする考えです。出張カキ小屋を運営する岡本さんも「地域の活性化を考える第一歩にしたい」との考えに賛同したことから、初の函館での開催が決まりました。

▼主催者メッセージ

「函館は海の物が豊富にあることは存じていますが、出張カキ小屋牡蠣奉行は食べることで復興支援につながる取り組みです。ぜひ東北のおいしいカキを食べに来てください」――岡本航平さん談

開催概要
五稜郭駅前に期間限定「出張カキ小屋」5/19オープン
JR五稜郭前の空き地に出現し、「あれってなんだろう」と話題になっていた「出張カキ小屋」。運営者様より函館イベント情報局にご連絡をいただき、5...
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佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。