北斗市茂辺地「北斗星広場」に薬膳中華「北斗軒」オープン

オープン当日は9:30からセレモニーが開かれ、「北斗軒」の名称を考案した小学生に賞状や記念品が贈られた。

「北斗軒」開店への決意を語る木村シェフと奥様。ちなみに、木村シェフは札幌から移住して住所に「北斗」と入るようになっただけでもうれしいというほどの『北斗の拳』の大ファンなのだとか。

セレモニーの最後には北斗市のお米を使ったお酒で鏡開きを行い、続いて参加者にミニラーメンを振る舞った。

▼「北斗星」周辺も驚くほど整備が進んだ

「北斗星」を設置しているグラウンド内には遊歩道が整備され、格段に歩きやすくなった。

それにともない、「北斗星」のすぐ近くまで車両を乗り入れることはできなくなった。グラウンドの手前側の一角が駐車場として確保されているので、「北斗星」見学や「北斗軒」利用の際は駐車場に車を停めてから遊歩道を歩いて移動する。

「北斗軒」やウッドデッキの整備に合わせ、敷地内にトイレも新設された。これまでは隣接する茂辺地体育センターのトイレを使用しなければならなかったが、格段に便利になった。

「北斗星」の横には花壇が設けられた。2色のマリーゴールド約3200株が植えられたとのことで、花が咲くと見事な景色になりそうだ。

「北斗星」展示場所周辺には「北斗星広場」と書かれた真新しいのぼりや看板が設置され、初めて行った人でもわかりやすくなった。

「北斗星」の保存を実現させた市民団体「北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会」の澤田導俊代表は「ここまで来るには5年ほどかかるだろうと思っていたが、たくさんの方が協力してくれたおかげでこんなに早くこの日を迎えることができた」と語っていた。クラウドファンディングでお金を集めて鉄道車両を保存するという瞬発的な運動に留まらず、それを核としてさらに地域のまちづくりを進めていく一連の動きは、全国から注目を集める事例となり得るのではないだろうか。今後も引き続き注目していきたい。

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佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。