手作りの本の展覧会「世界に一冊だけの本・展 2019」がシエスタハコダテ4階「Gスクエア」で2019年11月15日から開幕しました。
2005年から毎年秋に開催されているイベントで、プロ・アマ問わず手作りの本が展示され、来場者は自由に手に取って読むことができます。今年は150冊以上の本が出品されており、函館や近郊はもとより、道南エリア外からも多数出展されています。
どの本からも作り手の「好き」や伝えたい思い、その人の人生が伝わってきてとても興味深いですが、そのなかから、独断で「これは良い」と思った本を幾つかご紹介します。
小学生が、様々な辞書で拾った石などをまとめた本。自分も小さい頃は石を拾い集めていただけに、それを本にしてまとめるという発想には脱帽させられます
色鉛筆で描いた絵のクオリティが見事。装丁も中身も、商業出版されている絵本と言われてもおかしくないほど
保護猫との出会いを徹底して猫の視点から描いた絵本。一読しただけではよく意味がわからないくらい猫目線を徹底しているところが素晴らしい。何度か読み返すと、「なるほど」と意味がわかってきて、動物好きなら胸がキュンとさせられるはず
懐かしいミシンの一生を描いた本。繊細なタッチのイラストと、じんわりとくるストーリーが素敵
78歳の女性が日常をつづったエッセイ集は、とても温かな気持ちになれます
個人的は激推ししたい2冊。男子小学生が考えた「ハコダテモンスター」と、連絡船を擬人化した「連絡船女神」の設定集のような本。場合によっては今すぐどこかの会社が権利を買って商品化されてもおかしくないぞ、と思えます。函館にとって超貴重な人材であること間違いなし
ほかにも様々な本があるので、ぜひお気に入りの一冊を見つけてみてください。
Gスクエアでの会期は20日(水)まで(10:00~19:00、最終日は14:00まで)。11月21日(木)から26日(火)までは十字街の地域交流まちづくりセンターで開催されます(10:00~17:00、最終日は14:00まで)。
▼開催概要はこちら
そのほかにも様々な本がありました
佐々木康弘
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