【6月3日更新】道内のイベント解禁&移動自粛緩和を解説します

6月1日から道内のすべての休業要請が解除され、外出・移動の自粛やイベント開催も段階的に緩和されることになっています。

北海道庁のサイトに情報が掲載されていますが、意外と必要な情報を探すのが大変なので、この記事でまとめておきます。

資料は、
北海道「北海道新型コロナウイルス感染症対策本部会議」【第15回】令和2年5月29日(金)開催>資料5-1基本方針と資料5-2基本方針
北海道「知事からのお知らせ」知事記者会見>令和2年5月29日(金)>基本方針 より

◆概要

外出自粛・施設の使用制限(休業要請)・イベントの開催について、6月1日以降どのように緩和されるかを示した一覧表です。

ざっくり言うと外出自粛と施設の使用制限は6月19日以降、「新北海道スタイル」を守っていれば特に細かい制限はありませんが、イベント開催については少々細かく定められていることがわかります。「新北海道スタイル」については後述します。

◆外出の自粛

一部の店は利用を「慎重」に

休業要請は解除されましたが、6月18日までは接待を伴う飲食店ライブハウスなどの利用は「慎重に対応」することとされています。

このうち、「接待を伴う飲食店」についてはだいたいどんな業種かわかるかと思います。ただ、下の表にある「ライブハウス等」の「等」が具体的にどんな業種を指しているのかについては、道の資料から探すことができませんでした。休業要請とは違い、そこまで厳密に規定するつもりはないのかもしれません(個人の見解です)。

移動についても「慎重」に

・他府県との不要不急の往来

・札幌との不要不急の往来

についても、6月18日まで「慎重に対応」することとされています。

6月19日以降は、「新北海道スタイル」を守りつつ普段通り外出や移動を行うことができる見込みです。

※感染拡大が再び見られた場合は変更になる可能性もあります

観光・旅行は「段階的」に

観光についてはいきなり元に戻すのではなく、まずは各振興局管内から始め、次に道内、道外へと段階的に誘客対象を増やすとしています。

これは裏を返すと、自分が旅行しようと思う場合もいきなり遠くに出かけるのではなく、まずは自分の住む管内、次に道内、さらにコロナが落ち着いていたら全国へ――と段階的に行き先を広げようという呼びかけでもあります。

◆休業要請

5月31日まで休業要請が続いていたバーやスナック、パチンコ店、カラオケボックスなどの施設も6月1日から解除され、すべての施設で休業要請が解除されました。

ただし、接待を伴う飲食店ライブハウスなどについては、6月18日までは営業について「慎重に対応」することが求められています。

※『営業を再開しても良いが営業するかどうか慎重に対応して欲しい』という道の指針は、率直に言って言葉のアヤである観が否めず、実質的な意味はあまりないように思えます(個人の見解です)

接待を伴う飲食店とライブハウスなどを含め、今後はすべての店舗や施設に「新北海道スタイル」を実践した形で営業を行っていくことが求められています。

◆イベント開催について

政府は緊急事態宣言解除に伴い、開催できるイベントの規模をおおむね3週間ごとに緩和するとの目安を示していました。北海道もこれに準じる形で、6月1日から小規模なイベント開催を認めています

上の表によると、6月18日までは屋内イベントは収容率50%かつ100人以下、屋外イベントは十分な間隔を確保したうえで200人以下まで開催可能。

6月19日から7月9日までの期間は、屋内イベントは収容率50%かつ1000人以下、屋外イベントは十分な間隔を確保したうえで1000人以下まで開催可能。

7月10日から31日までは屋内・屋外ともに5000人までのイベント開催が可能になり(屋内は収容率50%)、8月1日からは屋内は収容率50%で人数制限はなし、屋外イベントは十分な間隔を保つことができれば人数制限なしとなります。

上記の目安をイベントの種類ごとに当てはめるとどうなるかについても図示されています。

なお、実際にイベントを企画するにあたり、これらの人数制限は延べ人数なのか、それとも特定の一瞬に会場内にいる来場者の数なのかという疑問が生まれます。なぜなら、たとえば10時から15時までいつ来ていつ帰っても良いイベントの場合、一度に会場にいる人数は常に100人以下だったが、トータルの来場者数は400人だった、というようなことがよくあるからです。

これについて明文化した直接的な回答は見当たりませんが、人数制限の趣旨や上の図の「※3」などを踏まえると、これらの人数制限は延べ人数ではなく、同時に会場内にいる人数の最大値であると考えるのが理にかなっているように思われます(個人の見解です)。

◆新北海道スタイルとは

道が道民や事業者に実践を呼び掛けている新北海道スタイルとは、下記の内容です。

北海道「新北海道スタイルとは」より

わかりやすいアイコン表記も作成されています。

5月15日の会見で知事は、各店舗や施設がこれに準じた内容を店頭などに貼り出して、「当店(当施設)では感染拡大防止のために下記の取り組みをしています、というのを可視化して欲しい」(要約)と呼びかけています。

◆北海道コロナ通知システムについて

北海道コロナ通知システムは、施設利用やイベント参加の際、施設や会場にあるQRコードをスマートフォンで読み込んでおくと、その日同じ施設を利用した人の中から新型コロナウイルス感染者が出た場合、メールで通知が届くサービス。あらかじめシステムにメールを登録しておく必要があります。

メール登録は下の画像からできます(タップ/クリックで拡大します)。

このシステムが活用されるためには、各施設やイベント会場に個別のQRコードが掲示されている必要があります。QRコードの発行は道庁ウェブサイト「北海道コロナ通知システム」ページから申込みできますので、事業者の皆さんやイベント主催者の方はぜひチェックしてみてください。


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佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。