道南初のクラスター発生、市立函館保健所会見書きおこし(2020/11/15)

函館で同時に複数の感染者が確認され、道南で初めてのクラスターとなった件について、真偽不明な情報が出回っているため、11月15日(日)の市立函館保健所の記者会見を全文書きおこししました。

率直に言って説明がわかりにくく、質問している報道陣も理解に時間がかかって探り探り質問しているため、全文読んでもかなりわかりにくいと思います。図解が必要だと思うのですが、私自身、現時点でうまく整理して描ける自信がありません。申しわけありません。

読むのがめんどくさい方のためにポイントだけ要約しておくと、

・11月13日に判明した、市内22例目の濃厚接触者5人が陽性だった(無症状)

・クラスターが発生したのは「店舗」であるが、飲食店かどうかは非公表

・感染者全員がグループであったてわけではないが、「同じ時間帯に同じ場所に居合わせた」

・クラスターが発生した店での濃厚接触者はすべて把握できているため、店名公表の対象とならない

・今後も順次、把握ができている濃厚接触者の検査を行う

・保健所として店名を公表するのは、集団感染が発生し、もしくはそのおそれがあって、「濃厚接触者が追えない場合」。この場合は店舗の同意が得られなくても公表する

・市からの発表としては事業者名を伏せてほしいと希望するものの、自社サイトでは感染者が出たことを公表する事業者が増えている。

今回のクラスターが出た事業者も、保健所の発表では事業者名を伏せることを希望しているが、自社サイトでは公表を検討していると聞いている

といったところです。

以下、会見の書きおこしです。一部冗長な言い回しを削っていますが、ほぼ発言の通りです。

会見の音声はこちらから視聴できます。


市立函館保健所 山田隆良所長
本市で発生いたしました新型コロナウイルス感染症の患者の発生等につきましてご説明します。

昨日お伝えしたところでございますけれども11月13日、函館市内において新型コロナウイルス感染症の第22例目、道内では5056例目の方が確認されております。

この22例目の方の濃厚接触者につきまして、函館市衛生試験所においてPCR 検査を実施いたしましたところ、新たに函館市内で5名の方の陽性が確認されましたのでご報告をさせていただきます。

市内23例目の方は30歳代の女性、国籍は日本、居住地は函館市、職業は非公表であります。11月14日、市内22例目の患者の濃厚接触者として検査を行ったところ、陽性と判明をいたしました。

市内24例目の方は、20歳代の男性、国籍は日本、居住地は函館市、職業は非公表であります。11月14日、市内22例目の方の濃厚接触者として検査を行ったところ、陽性と判明をいたしました。

25例目の方は、40歳代の男性、国籍は日本、居住地は函館市、職業は非公表であります。この方も11月14日、市内22例目の方の濃厚接触者として検査を行ったところ、陽性と判明いたしました。

次に市内26例目の方は、30歳代の男性、国籍は日本、居住地は函館市、職業は非公表であります。この方も11月14日、市内22例目の方の濃厚接触者として検査を行ったところ、陽性と判明いたしました。

市内27例目の方は、20歳代の男性、国籍は日本、居住地は函館市、職業は非公表であります。この方は11月15日、本日市内22例目の方の濃厚接触者として検査を行ったところ、陽性と判明いたしました。

以上5名の方の陽性が確認され、いずれも管内の指定医療機関に入院しておりまして、ほぼ無症状で会話が可能な状態でございます。また海外渡航歴や流行地への旅行歴もなく、行動履歴や濃厚接触者につきましては現在調査中でございます。

ただいまのご報告を含めまして函館市内におきましてはこれまで、27例の症例が確認されておりますけれども、この度の市内発生事例の濃厚接触者の調査、第22例目の濃厚接触者の調査において、7名の症例が発見されております。

このうち2名の方は市外在住者でございますので、残りの5名の方について今ご説明したところでございますけれども、この7名の方のうち、6名の方が同一店舗における発症でありました。

私どもの調査によりますと、その店舗においては感染予防対策がやや十分ではなかったのではないかという風に推定されているところでございます。この店舗における濃厚接触者については既に把握をされておりますので、現在調査を進めているところです。

これらの状況を踏まえますと、市内において小規模ながら集団感染、いわゆるクラスターといったものが発生していると考えられますが、これに対してはこのことが特定の地域や特定の業種において発生しているというだけの問題ではなく、広範な市中感染に拡大しないように対策を進めるのが私どもの本部というふうに考えております。

このため、市内の在住者事業者の方々にお願いがございます。

市民の方々や旅行者の方々におかれましては、改めまして体調が悪い時の外出を控えることや、いわゆる3密を避けていただくといった予防対策をしっかりと取っていただきたいと思います。

また事業者の皆様におかれましては、それぞれの事業ごとに感染対策のガイドラインなどが示されておりますので、再度ガイドラインの内容を確認して、徹底をしていただき、地域の中で集団感染が起こることのないよう、対策を強化していただければと存じます。

その上で、市民や旅行者の方々におかれましては、適切な対応が取られている店舗を安心してご利用頂けるようお願いいたします。このように市民の方、事業者の方、旅行者等の方々がそれぞれの対策を十分にかつ適切に取っていただくことで、函館市内の市中感染を予防できると考えられますことから、ぜひ協力をお願いする次第でございます。

今後年末年始を控えており、人の往来が多くなってまいります。函館市といたしましても、一層の感染拡大防止の徹底に努めるとともに、発生した場合には積極的な疫学調査を行いながら原因の究明を図り、必要に応じて公表して参りたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

私から以上でございます。よろしくお願いいたします。

司会
それではご質問をお受けしたいと思いますが、プライバシー保護の観点から、患者個人や医療機関等の特定につながるようなご質問にはお答えいたしかねますのでご了承ください。では質問のある方は挙手をお願いいたします。

記者A
NHKのカワグチです。市内初めてのクラスターの発生ということで、このお店にとって感染対策が十分ではなかったという話がありましたが、どう十分ではなかったのか、今日感染が確認された方はそのお店で会食等をされていたということでしょうか。

所長
私どもの聞き取りの範囲でございますけれども、店舗における感染対策はいくつか考えられると思っています。例えばなるべく換気を良くすること。ドアを開けていただくとか、換気扇を使っていただく。あるいは広い部屋に密集しないようにする、3密を避けて頂くということがあろうかと思います。

また衛生対策としては、検温していただくとか、あるいは消毒を頻繁にしていただくということがございます。そして、皆さまされている通り、マスクをする、あるいはアクリル板などのついたてを立てるというなどいくつかの対策がそれぞれの事業において示されていると思いますが、この店舗におきましてはドアを開放することや消毒をしていたとお聞きをしているんですが、残念ながらそのマスクが十分にできていなかったという話は聞いております。

こういったところ考えますと、その点で少し不十分なところがあったのかなと思われます。

記者A
すいませんもう一点。この方々がそのお店で会食なりをされていたのか。

所長
そうですね、そういう風な形になります。昨日の方が、この店舗を利用しているという形になります。

記者A
ほかの方は、そうするとこのお店を利用されてないんですか。

所長
今日発表された、ほかの方ということですか。

記者A
いや、今日発表された方々は22例目の方と一緒にお食事をされたりとかっていう認識で間違いないでしょうか。

所長
同じ場所に、同じ時間帯にいらっしゃったということで考えてはいます。

記者A
つまり完全に友人知人で会食をされていた人たちではないということですか。

所長
ちょっと詳細の事情についてはお話できないんですけれども、友人知人として会食をしたという状況ではございません。店舗の中でいらっしゃったということになります。

記者A
そうすると状況が分からないんですけども、7人この店舗でというような話があったんですけど、6人が同一店舗ということで、この住み分けちょっと整理していただきたいんですが、昨日感染が確認された方と、今日発表された方で住み分けはどう……

所長
昨日感染された方が利用された店舗の方々ということです。

記者A
全員従業員の方とかっていうことですか。

所長
その辺の個別の職業についてはご本人の希望がありまして非公表という形にさせていただきます。

記者A
じゃあ昨日の感染が確認された方と会食された方は、この中にはいないという認識でいいでしょうか。同じ場所にいたというだけですか。

所長
ちょっと個々のことについては、申しわけないんですけど私どものほうでは控えさせていただきますけれども、同じ時間帯に同じ空間にいらっしゃったというふうに考えています。

記者A
いや、あのつまりですね、感染対策が不十分であったとお店のほうを非難されていらっしゃるので、お食事される場合はマスクしてるとお食事できないわけですから、マスク取るわけですよね。それが会食という場だったらまた対面式でお話しされてる、マスクしてないでお食事されてるっていうとありえる話だと思うんですけど、その状況とどれぐらい近い状況だったのか、クラスター発生したと判断されたんでしたらその辺の状況がわからないと、どういうクラスターなのかがわからないんですが。

所長
同じ空間の中でマスクを外した状態で会話等、比較的大きな声でもしていたという状況と認識をしてきます。ただ、それぞれの方々が友人知人として相席をして会話をしたということではなくて、それ以外の方々も含めてということになります。その中には当該店舗の方もいらっしゃったということになります。具体的にはそれぞれの立ち位置というのはちょっとお答えできないんですけれども、店舗の方も含めて適切な感染対策ができていない部分があったという風に認識をしております。

記者A
ちなみにこのお店を利用されたのはいつですか。

所長
1週間ほど前になりますかね。

記者A
詳しい日付は。

所長
そこはちょっと控えさせていただきたいと思います。

記者A
理由をお聞かせください。

所長
個人の行動に関わることでございますので、ちょっとこの場では。また、その日以外にも利用することもあり得るということがございまして、それぞれの関係性にも関わることでございますので、ちょっと申しわけないんですけどそこのところは控えさせていただきたい。

記者A
その1週間前から、本日陽性が確認されるまでそのお店を利用された方は全員特定ができていると。

所長
実際には検査をした場合の感染力につきましては、検査日の2日前から病院に収容されるまでと考えられています。これが濃厚接触者を特定する場合の定義とされておりますので、検査をした日が本日の方につきましては、本日より2日前、昨日の方につきましては昨日より2日前ということになりますので、12日13日と22例目の方がお店を利用された当日利用された方も含まれています。

記者A
そうすると1週間前にお店を利用されて濃厚接触者として認定されるの2日前からって言うと、ちょうどその真ん中の日は、1週間前にクラスターが発生したと見られてるわけですよね。そのお店の利用客の方だったりとかっていうところが……

所長
ちょっとご質問の趣旨としては多分、その感染したとき以降がクラスターだろうというふうなご質問のようですけれども、実際に今申し上げた通り感染力のある時期がいつかというのが問題になります。

濃厚接触者の定義、積極的な疫学調査と我々言いますけれども、その時の定義としては感染者が感染を発症した日、または発症していない場合には検査をした日から2日さかのぼって、それ以降が感染力がある時期と言われています。

なぜかと言いますと、実際に多くの患者さんを検査をすると、発症日の直前くらいにウイルスが増えてきて、発症日にからだいたい1週間ぐらいするとウイルスがなくなってきます。その間が感染力のある時期というふうに考えられていますので、その間に接触した人を調査をするということになります。したがって、お店を利用した時以降の全ての日が感染力があったということにはならないだろうということ。

つまり今日検査をした人がその時点で(お店に)いたとしても、その時に必ず感染力があったというわけにはならない。

記者A
まあ、今日のことは分かりますけども、昨日の方は1週間前にお店を利用されていて一週間前にそのお店にいた方々で感染が広がってクラスターだという風にされたわけですよね。そうすると2日前からの濃厚接触者しか調べないっていうのはちょっとおかしくないですかっていう素朴な疑問なんですけど。

所長
その方がいらっしゃったのはその日っていうことになりますので、その日いた方は当然調べます。その方以外の今日検査した方は、その間無症状です。つまり症状がないわけですから、繰り返しになりますけど、検査した日の2日前以降に今回の人たちが接触をした人が濃厚接触者ということになるんです。お分かりになります?

記者A
若干納得はできないですけど。

所長
先ほど申し上げている通り、2日前以降から1週間目ぐらいまでが感染力のある時期ですので、その間に接触した方々を洗い出すということになるんです。

記者A
つまり、それの定義に当てはまる方はすべて特定できているって事ですか。

所長
はい。

記者A
なので店名は公表しないと。

所長
はい。

記者B
STVのショウジと申します。確認なんですけど、お店とは飲食店ということで間違いないかどうかと、それから7人がお店で患者として感染したと、そういう理解なんでしょうか。さっき同一の店で6人とかって言ってましたが、クラスターとしては7人ということなんでしょうか。

所長
店舗ということでですね、残念ながら詳しい業態については控えてほしいということでございましたので、その地域の店舗ということでご理解いただければと思います。

それから実際には本日発表した5名の方のうちの4名の方と、それ以外の方の2名を含めた6名の方が同一店舗の方という理解でございます。

記者B
22例目の人も含めて7名って意味ですかね。

所長
市外の方2名を含めて7名です。

記者B
そのお店で7名の方が感染したという理解でいいんでしょうか。

所長
そのお店の場では6名です。22例目の方の濃厚接触者として複数の店舗の方がリストアップされました。その中の一つの店舗において6名の方が確認をされています。別の店舗で1名の方が確認されているという状況でございます。

記者B
22例目の方は複数の店舗に出入りしてる方なんでしょうか。

所長
はい。

記者B
そのうち5人が函館っていうことなんですね。

所長
そうです。

記者B
確認ですけど、6名と1名が別々の店舗で見つかってるってことですね。そのうち2名は函館市以外の方だと。で、5名が今日発表する函館市民と。

所長
はい。

記者B
6名と1名は2つの店舗に分けられてますが、この5名は同じお店ってことでしょうか。

所長
そうです。

記者B
では、今日の5名の方は、6名の方が見つかったお店の方っていう理解でいいでしょうかね。

所長
1人は違います。2つの店舗で、函館から5人が出ております。そのうち4人が同一店舗で、そして市外の方が2いらっしゃるということなので、実際には6人ということになります。

記者B
で、飲食店かどうかは言えないと。

所長
申しわけありません。

記者C
函館新聞社のヤマダと申します。7名の確認なんですけれども、これは従業員とお客さん含めて7人っていう認識でいいんですか。

所長
そこのところにつきましては、それぞれの職業等につきましては非公表という形で希望されておられまして、合わせて7名ということでご理解いただきたいと思います。申しわけありません。

記者C
数字の確認なんですけれども、本日までずっと連続で函館市内で陽性者確認されてると思うんですけど、今日で8日間連続の確認ってことでよろしかったでしょうか。

所長
8日間ですね。

記者C
市中感染を防ぎたいという先ほど所長のお話がありましたが、今現状8日間連続で発生していて、今は若い方の感染者も出てきているってこの現状をどうとらえているかということと、感染経路不明なものもあるかと思うんですけど、この辺のご認識ちょっとお伺いしたいんですが。

所長
現状として、先日この場でお話をさせて頂いた時には21例目までだったという風に記憶しておりますけれども、その時点では家族内あるいは親族間の感染が非常に多いということでお話をさせていただいたかと思います。

しかしながら、全道的・全国的に見ましても東京ですとか大阪ですとかあるいは札幌ですとか、そういった地域では市中でかなり感染しているということから、そういったところに旅行された方、またそういったところから戻られた方からさらに市内の方々に感染が伝播する市中感染の状況が起こり得るということで、先日でお願いをしたところでございます。

ご質問の通り、そういった意味では市中でも感染が起きているのではないだろうかと推定されるところです。したがって、確かに市中感染としての経路のわからない感染が最近少しずつ出てきている。もちろん本日発表した方々は22例目の方の濃厚接触者という中で見つかった方ではありますけれども、やりそういったところからさらに広がっていく恐れがあると考えておりますので、我々としてもできるだけ早い時期に濃厚接触者の調査をしながら、これ以上拡大しないように進めていきたいと考えております。

記者D
北海道新聞のタカハシです。本日函館市としてはクラスターを認定したという理解でよろしかったでしょうか。

所長
皆さんにとってはそのクラスターという言葉が非常に意味のある言葉なんだろうと思います。

クラスターという言葉自身は、感染集団というのが本来の意味でございますので、とても極端なことを言えば1人2人でも病気によってはクラスターになりうるわけです。

そういった中で新型コロナウイルス感染症に関しては国立感染症などの定義を見ますと、同一地域同一場所などで連続して発生してることによって、それがひいては地域の広範が市中感染になり拡大につながるおそれのあるものというふうにされています。

ただどうしても、ひとつの目安というか基準みたいなものがないと分かりにくいということで、おおむね同一場所で5人程度以上の発生があった場合にそれをクラスターと考えて、さらなる拡大を予防するための活動しましょうというのが今の一般的なコンセンサスかなと思っています。

そういった意味では、ご質問の意味での集団感染、小さいけどまだクラスターといったことにの定義に当てはまるのかなあと考えています。問題はそれをどうやって拡大させないかというところが一番大きな課題だと考えております。

記者D
道内で何例目のクラスターになりますでしょうか。

所長
すいません、北海道にご確認いただければと思います。

記者D
本日発表された人数、函館市として発表された人数5人だと思うんですけど、これまでで発表した人数の一日当たりの過去最多という理解でよろしかったでしょうか。

所長
本日発表させていただいているのは、昨日確定した4名の方と、本日確定している1名の方でございますので、そういう意味では昨日4名が確定した、本日は今のところ1名という数になろうかと思います。1日をどこで区切るかにもよるんですけれども、確かに公表の点では今日5人発表させていただきましたけれども、発生確認という観点からいくと昨日の4人ということになるかと思います。ただ確かに4人というのも一番多い数になるとは思います。

記者D
数字の部分でちょっとこんがらがってきますので、繰り返し確認させてください。昨日ですね、市内22例目の濃厚接触者として7名の陽性が確認された。そのうち2名が市外、残りの5人は……失礼しました、今回の5人の発表というのは、その残りの5人という理解でよろしいんですか。

所長
昨日確認した4人と今日確認した1人、合わせて5人が函館市内の方でございます。

記者D
その今日発表した5人と、市外のうちの1人が同一店舗で……

所長
あっ、違います。市外の2人も同一店舗でございます。なので市内の1人が別店舗ということになります。すいません、わかりにくくて申しわけありません。

記者D
小規模ながらクラスターが……というとこだと思うんですけど、となると計何人が発生したクラスターになるという理解でよろしいんですか。

所長
今のところそこで確認されているのは6人ということになります。

記者D
繰り返しになりますけど、この6人で市内の4人?5人?

所長
市内の4人と市外の2人でございます。

記者D
市内4人と市外2人の計6人のクラスターが発生したという理解でよろしいでしょうか。

所長
そのように考えております。同一店舗の中でのおそらく感染であろうと推定されるということでございます。

記者D
こちらは市内の店舗……?

所長
市内の店舗でございます。

記者D
管内指定医療機関に入院という記載されているんですけども、管内っていうのは渡島、それとも市内、どちらの理解になりますか。

所長
医療機関の特定になってしまうのですけれども、市内の指定医療機関……

記者D
いずれも市内の指定医療機関。今日の5人の発表は市内の指定医療機関ということでよろしかったでしょうか。

所長
まあそうですが、できるだけ個別の医療機関を推定されるようなことにつきましてはご質問控えていただければ大変ありがたいんですが。

記者E
北海道新聞のイガラシです。市外の2人と市内の4人の6人のクラスターということでしたよね。22例目の方はその中に入る……

所長
入りません。

記者E
入らない。7人のクラスターっていうふうには言わないんですね。

所長
そうですね。その22例目の方がこちらの店舗を利用してということで考えていますので……

記者E
その方は内数にしないで外に置くっていうのがこういうのの方式だと。すいません分かりました。

記者F
HTBの●●と申します。別の店舗を利用してた方が何例目かっていうのを教えていただけるんでしょうか。

所長
申しわけございません。個々の方の属性にも関わることでございますので、何例目の方かということについては控えさせていただきます。申しわけありません。

記者F
市外でいらっしゃった2名の方っていうのは渡島管内で道が発表されている方っていうことですか。

所長
市外の方という以外私どもとしてはちょっとコメントができないもんですから申しわけありません。

記者G
共同通信のシタミチと申します。確認なんですけども食事をしていたのは間違いないんですか。4名の方が。

所長
店舗を利用したということで詳しい内容については控えさせていただきます。申しわけありません。

記者G
昨日の方4名が食事をしていたと会見中言ってたんですけれども。

所長
食事ということで私からお話をした……

記者G
したと思うんですが。

所長
すいません、ではそこは訂正させていただきます。同一店舗内にいらっしゃったということでご理解いただきたいと思います。失礼いたしました。

記者G
飲食店かも言わないんですかね。

所長
申しわけありません。そこにつきましては非公表でということで希望されておりまして、また先ほど申し上げました通り当日の利用者につきましては濃厚接触者としても把握ができておりますので、私どもが設定しております公表基準としては合致いたしませんので、ここでは控えさせていただきたいと思います。申しわけありません。

記者G
でも市中感染を防ぐためには公表した方がいいと思うんですけど、飲食店かどうかも。そこもちょっと難しいんですかね。

所長
飲食店であるとか、あるいは他の店舗であるとか、そういったことに限らずですね、私どもでも集団発生が起きた場合には市中感染が起こる危険性があるということで、公表基準というものを国が数値で示しておりますので、そういったものに準じて定めさせていただいております。

基本的には濃厚接触者が追えないものという場合で、集団感染が発生し、もしくはそのおそれがあるものについては、私どものほうで店舗の理解を得ようが得まいが公表するということにしておりますで、今回それには合致しないと考えておりますので、私どもからの公表については控えさせていただきたいと考えております。

記者G
再陽性の方はいらっしゃらない、全員が新規の方ということでよろしいでしょうか。

所長
函館市内では、これまで再陽性の方は一例も出ておりません。今回の方々も皆さまそうです。

記者H
時事通信のフジモトです。先ほど所長のお話の中で、本日発表した27例目については22例目の方と会食したというふうに私は聞こえたんですけど、それは間違いですか。

所長
はい。ご質問いただいてる中で返す時に私自身がそういう風な答え方をしてしまったと思いますけれども、実際には会食ではないですね。失礼いたしました。

記者H
市内の事業者の方で、昨日付けで3名の方の新型コロナウイルスに感染したことが分かりましたというホームページに書き込みがあるところがあるんですけれども、今日発表した以外でまだ検査待ちみたいなものはあるんでしょうか。

所長
その事業者さんが個別に、事業者内で……

記者H
質問は、まだ検査中のところがあるのかどうか。

所長
ございません。

記者I
UHBのミズカミです。何度も何度も数字の確認をしてしまって申しわけないんですけども、昨日確認された22例目の方がまずいらっしゃって、この方は函館市内の2カ所の店舗に行ってるということですよね。

所長
複数の店舗を利用されていたというふうに伺っておりますので、複数の店舗の方々に私どもで濃厚接触者として検査をさせていただいた結果として、2店舗の方について陽性が確認されたということでございます。

記者I
この22例目の方はクラスターの中には含まれないっていうことですね。

所長
今回発生しているのはその中の1店舗の中で、おそらく22例目の方から感染を受けたであろうと考えられる方々が6名いらっしゃるということで発表させていただいたところです。それがクラスターと考えてよろしいであろうということで。

記者I
22例目の方を発端に6人の方がいらっしゃって、それが市内の人が4人、市外の人が2人いらっしゃる。

所長
さようです。

記者I
22例目の方がもう一店舗行っていたところで発表されたのが今日の27例目の人だっていう……

所長
もうひと方ということにはなりますが、何例目かにつきましては伏せさせていただいております。

記者J
読売新聞のハシヅメです。クラスター店舗内ではマスクをしてなかったって話をおっしゃっていらっしゃったんですけど、それ以外に例えば換気をしてなかったとか、ものすごい密な環境だったとか、詳しい状況がありましたら教えてください。

所長
聞いている範囲では、ドアを開放していたことやテレビの消毒はやっていたと聞いておりますけれども、マスクをするのが当時はあまりなかったということを聞いております。

それ以外の対策として、先ほど申し上げたとおり例えばアクリル板のようなついたてを席ごとに置くですとか、あるいは利用された時に体外式の検温計を使うとか、そういったこともあろうかと思いますけれども、そういったことの一つ一つにつきまして私自身が聞き取りをしておりませんでした。

少なくともマスクをしておらなかったと私も確認をいたしましたので、こういった点はやはり、お話をするような場の店舗の中では対策として十分ではない点があるかなと考えた次第です。

実際にその店舗の中で6人の方が発生してることを考えると、そういったことが一つの原因であったと思われるかと思います。

記者A
NHKカワグチです。

先ほど濃厚接触者の方が、ある程度追えてるから店名を公表されないという話でしたけど、濃厚接触者の方何人ぐらいいて、うち何人が陽性になってるんでしょうか。

所長
濃厚接触者の方につきましてはそれぞれこれから検査を実施するということになります。

記者A
これから検査をされる方何人ぐらいいらっしゃるんですか。

所長
22例目の方についてという意味ですか。

記者A
今日発表されたのを含めて、今検査待ちの濃厚接触者の方が何人ぐらいいるのか。

所長
そこを含めて現在調査中でございます。

記者A
追えてるんですよね。

所長
もちろん追えてはいますけれども、まだ検査については具体的に実施しておりません。

記者A
何人くらいいらっしゃるかだけでも。おおよそでもいいですが。

所長
申しわけありません。複数の患者さんがいらっしゃって、それぞれについて今聞き取りをして、だいたい確定して、今計算中でございます。おそらくある程度の数にはなると思いますが、それらの方々につきましては順に検査を実施したいと考えております。

記者A
最近、事業者の方がホームページで従業員の感染確認というふうに公表されているんですけ、市のほうでは職業等すべて非公表というケースが散見されるんですが、その事業者側とのすり合わせ立てとか、発表のすり合わせとかっていうのは統一的な見解はないんでしょうか。

所長
それぞれの事業者様が公表されることについては、当然のことながら事業者様の責任でなされることというふうに承知しております。

実はこのケース以外のケースでも、私どもにはもちろん当然事業者様とコンタクトを取っていて、事業者様自身が公表の場では、つまり報道発表の場では非公表にして欲しい。しかしながら今ご質問の通り、自社のホームページには載せます、という事業者様が最近結構、というか若干いらっしゃるようです。

私もちょっと聞いた範囲では、今回の事業者様についてもそういうことを検討されていると聞いています。ただ少なくとも保険所がこういう形で報道発表する際には非公表にしてほしいというのがご本人様方の希望のものですから、私どもとしてもこの場ではこういった形で発表させていただいているところです。

記者D
道新のタカハシです。北海道の発表分と重なる部分もあるかもしれないのでもし分かればというところだったんですけど、先ほどのクラスター市内の4人と市外2人の陽性者で計6人という理解だったんですけれども、この市外の2人は今日渡島で発表された分の2人という理解でよろしかったでしょうか。

所長
すいません今日渡島で発表されている分が私どもとしては承知をしていないものですから、ただ私どもとしては、発表は北海道さんなり他の自治体で発表されますけれども、市内で起きたクラスターと考えられる事例ですので、今の説明非常にわかりにくくて申しわけなかったんですけれども、市内のクラスターである、その中で市民の方が何人でしたという風なちょっと分かりにくい説明になってしまったと。

記者D
そこで4人だったと。

所長
はい。実際に発生が起きた時に、それぞれの地域があるんですけれども、たとえば同一店舗なり、学校でもそうですけれども、そういったところで起きた場合には、そこの地域の保険所なりがまとめて検査をするほうが効率的であるということもあって、検査自体は我々が全部やってしまった上で、情報を他の自治体にお知らせするということがございます。そうすると数がなかなか合いにくいというケースがあるかと思います。

記者D
道南でのクラスターの発生が初めてという理解でよろしかったでしょうか。

所長
函館市以外のことにつきましてコメントさせていただく権限がありませんので、北海道にご確認いただければと思うんですがよろしいでしょうか。

記者K
HBCのヤマグチと申します。クラスターの関係の発表の患者さん、市内の方については、皆さん本日の発表の方になるんでしょうか。

所長
そうですね、そうなります。

記者K
それは、検査が昨日陽性が分かった方と今日の方と今回分あると思うんですが、昨日発表の方っていうふうに思っていいんでしょうか。それとも複数の日に分かれての……

所長
検査の日にちということですね。検査の日にちにつきましては、ご本人様と調整をして検査をさせていただきます。濃厚接触者となっても、必ずすぐに検査を受けられるわけではない状況がありますので、それぞれ個々の方と連絡を取らせていただいた上で検査をいたします。

同じ店舗の方であったとしても状況によってちょっと日にちがずれることがありますが、間に合えばできるだけまとめた形でご報告させていただいたほうがご理解いただけるかと思いまして……

記者K
今回のクラスターの関係者に関して、陽性確認日がいつ出た方なのかっていう。陽性を確定した日にちがいつの方なのかという。

所長
昨日と今日です。それで6人ということになります。

記者K
市外の方については確定が昨日なのか今日なのかという。

所長
市外の方ですか。昨日お二方ですね。

記者K
昨日発表された分のおふたりという。

所長
昨日発表されてるかどうかは分かりません。申し上げた通り、検査を私どもが実施をした上で関係自治体にご連絡をさせていただくので、その自治体でいつ発表されているかまではちょっと私どもとしては承知をしておりません。

記者K
この段階で、いつの日にちの方と結びつくクラスターなのかというのはあの確認できないと言うか、道に確認をしなければならないと。

所長
そうですね。北海道ですとか他の自治体を見ますと、その辺の何例目の濃厚接触者という記載はあまりないようですね。函館市の場合、できるだけその何例目の方の濃厚接触者であるということを記載するようにはしてるんですけれども、あの自治体によってはそのようなリンクというんでしょうか、が明確でないのもあるようですが、ちょっとそこのところ私どもとしてコメントできませんで申しわけありません。

記者K
感染が分かったお店に関しては、何かこう消毒作業したりですとか営業お休みしていただくですとか、何か対策を取っていただいてるんでしょうか。

所長
それぞれの店舗に対しましては今回に限らずですね、発生した場合には当然のことながら接触者調査をすると同時に、感染の時期を考えた上での対策をお願いしています。

つまりその店舗なり、あるいは事業所なりを利用した日にちが3日より前であれば、例えばあまり消毒をする意味がないと思うんですね。新型コロナウイルスについてはおおむね比較的安定性の高いプラスチック上などであっても72時間でほぼほぼ死滅する、少なくとも感染力はないと言われていますから、3日以上前に利用した場所については消毒の必要は基本的にはないと考えられていますので、3日より前に(※「後に」の誤り?)利用した部分があるところにつきましては消毒をお願いしています。噴霧ではなく拭き取りによる消毒が一番ベストであるというお話は、原則的にどんな場合でもさせていただいております。

記者K
では今回このような対策はすでにも全部済んでいるものと考えてよろしいでしょうか。

所長
さようですね。

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佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。