函館イベント情報局は、ここ最近の感染拡大状況を踏まえ、イベント情報の掲載を当面の間停止いたします。
「これまでは載せていたし、イベントにも行っていたではないか」とのご意見もあるかと思いますが、端的に理由を申し上げると「今までとは局面が違う」からです。
これまでは感染力が低く、「3密を避ければおおむね心配ない」という認識でやってこれました。イベントが原因でクラスターが起きたということもありません。新規感染も散発的で、「何でもかんでもダメだと過度に恐れる必要はないのでは」との考えも定着しつつあったかと思います。当サイトもその立場を取っていました。
◆今は、様子見が必要な時
しかしながら、新規感染の多くがデルタ株になり、状況が変わっています。これを書いている時点で、デルタ株に関する確定的なデータは出ていませんが、
・感染力が強い
・重症化しやすい
ことが観察されています。
「デルタ株の感染・伝播性はアルファ株よりも増加していることが明らかである。従来と同様の対策では、これまで以上の患者数の増加につながり、医療提供・公衆衛生対策の体制を急速に圧迫するおそれがある。社会における人々の接触機会の増加や、感染対策の緩みが生まれることで、これまでより顕著に新型コロナウイルス感染症の流行が拡大するリスクがある。重篤化のリスク上昇の可能性も示唆されており、注意が必要である」― 国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/10501-covid19-48.html
下の2枚の画像は、7月2日の北海道知事定例記者会見配布資料「北海道におけるまん延防止等重点措置」の一部です。
むやみに怖がればよいとは思いませんが、国立感染症研究所も「従来と同様の対策では、これまで以上の患者数の増加につながるおそれがある」としており、今は「デルタ株に対してどの程度の対策を講じればよいか」を見極める時だと考えます。
昨年春に北海道を第1波が襲った際、学校は休業となり、公共施設は閉鎖となり、飲食店は休業し、さまざまな活動がストップしました。しかしその後、コロナの感染力や対策方法が分かるにつれ、そこまで厳重な対応が必要ではないことが分かり、我々の生活は徐々に、ある程度通常に戻っていきました。
デルタ株に対しても、同じことが言える段階であると思います。もう少し明確なデータが示されるまで警戒を続けるべきで、特に函館でもクラスターが続発している状況下では、「少し様子を見る」決断が必要だと考えます。
◆イベントは悪者ではありませんが……
もちろん、これを書いている時点でイベントが禁止されているわけではありませんし、そもそもこれまでの緊急事態宣言下でもイベントが禁止されたことはありません。
ですから、感染対策を施したうえでイベントを企画すること、開催すること、イベントに行くことは、責められることではありません。
とはいえ、函館イベント情報局は、本当にお薦めできるイベントを選別して紹介するイベント情報専門サイトです。つまり、当サイトがイベント情報を紹介した時は、そのイベントを推している、行くことを推奨していることになります。
▲厚生労働省制作の2021年版啓発ポスター。変異株の登場により、今は「3密回避」から「ゼロ密を目指そう」に呼び掛けが変化した
▲北海道「集団感染事例集」より。たとえ屋外でも、飲食を伴うイベントは感染リスクが高まることが推察される
現状を考えた時、当サイトは読者の皆さまに「イベントに行くこと」を推奨するのは難しいと考えます。「情報を紹介しているだけであって、行くかどうかは自己責任」という論もこれまでは成り立ったかもしれませんが、今は状況が異なります。
そんなわけで、しばらくの間はイベント情報の掲載をストップします。状況が変わったと判断できたら、また再開していきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。
佐々木康弘
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