【フォトレポ】じっくり見たい!函館蔦屋書店「有田やきもの市」

函館蔦屋書店1階中央吹き抜けで2022年8月22日(月)から始まった「有田やきもの市」。

和洋を問わず、食器類って買うつもりはなくてもついつい見ちゃいますよね。ということでさっそく行ってきました。

公式情報はこちら→函館蔦屋書店「有田やきもの市

会場に着くと、見るからにものすごい数の食器類が並んでいます。その数、2000種類とも3000種類とも。

今回の出展者である「辻与製陶所」(佐賀県嬉野市)の辻社長によると、基本的にはこの写真にある「いげ皿」「平丼・平椀」などの分類ごとにさまざまな製品を陳列しているとのこと。

ということで、それぞれの器を見ていきます。


「おかわり!」と手を差し出しているような写真ですが、これは大きなどんぶりの重さを確かめているところ。このどんぶり、結構大きめなのに実はめちゃくちゃ軽いのです。思わずびっくりしてしまうと思うので、ぜひ手に取って触ってみてください。


こちらは「いげ皿」。いげとは、この地域の方言で「とげ」のこと。皿のふちが波型になっているのが特徴です。


こちらは「手塩皿」。江戸時代に塩など調味料を入れるために使われた小皿です。形も絵柄もさまざまで、おもしろさがあります。


そばちょこ。何種類あるのか分からないほど多彩な絵柄があります。


有田焼のふたと、三重県四日市市の萬古焼の土鍋を組み合わせた商品。ふたが軽くて使いやすいところがGood。


伝統の図柄「蛸唐草」。なんとなく見たことのあるこの模様にそんな名前があることを初めて知りました。独特の美しさがありますね。


江戸時代以前に海外から伝わった綿布「更紗(さらさ)」の図柄を表現した「古渡り更紗」。文様や色遣いに歴史の重みが感じられるよう。

このほかにも多彩な器があります。次のページでもたくさん写真を載せていますので、下にスクロールして「次のページへ」をクリックしてください。

◆その前に、「うれしの茶」。

写真では伝わりませんが、会場に着くと、器が目に入るより先にお茶の良い香りが漂ってきます。

今回出店している窯元「辻与製陶所」がある佐賀県嬉野市は、お茶の産地としても有名。そこで、やきものと合わせて同市の魅力を伝えようとの趣旨から、「うれしの茶」の生産者である中島緑茶園と、茶問屋「三根製茶」の2社が出店しています。


ソフトなトークで「うれしの茶」の良さを語ってくれる中島緑茶園。お茶の品質とおいしさには絶対の自信あり。


緑茶の茶葉から作った紅茶もあります。


こちらは問屋さん「三根製茶」。世界で初めて水出し煎茶を開発したり、茶カテキンに注目が集まるずっと前からカテキンを強化した釜炒り茶を販売していたりと、いろいろすごいお茶屋さんです。


注目は、17種類のフレーバーティー。ベースとなるお茶は、煎茶・釜炒り茶・紅茶・ほうじ茶・玄米茶の5種類あるため、5×17で85種類、プレーンを加えると90種類もの味をラインナップ。大いに迷いそう。


有明海苔とうれしの茶を使ったお茶漬けや、うれしの茶の抹茶ラテもありました。

有田焼の器だけでも膨大なのに、お茶もよりどりみどりで、じっくり見ているとあっという間に時間が過ぎていきます。さらっと見るだけではもったいないので、ぜひじっくりと会場に留まってみてください。

○函館蔦屋書店「有田やきもの市
期間:8月22日(月)~9月4日(日)
時間:11時~19時 ※最終日は18時まで

次のページにも有田焼の写真をたくさん載せています。

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佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。