箱館国際芸術祭実行委員会と一般社団法人はこだて国際文化機構は10月20日、北海道函館市を舞台とする大型アートプロジェクト「箱館国際芸術祭」のプレ開催を2027年、本開催を2028年に実施すると発表しました。
函館出身のロックバンド・GLAYのボーカルTERUさんがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、アート、音楽、食を融合させた国際的な芸術祭を目指します。
「箱館国際芸術祭」は、函館市内の歴史的建造物などを活用し、国内外のアーティストによる作品展示や音楽イベントなどを展開するプロジェクトです。函館の街並みや文化的資源を生かし、芸術鑑賞と観光を一体的に楽しめるイベントとして育てていくとしています。
2027年にプレ開催、2028年は15万人規模を目指す
2027年のプレ開催は10月9~11日の3日間を予定しています。まずは1施設を会場に、複数のアーティストによる展示、音楽ライブ、食の屋台などを展開。本格開催に向けた実証的な位置づけとし、総入場者数約1万人を目標に掲げています。
2028年の本開催では、会期を約1カ月間に拡大し、市内各所の複数会場で大規模な作品展示を行うとしています。国内外から十数組のアーティストを招く予定で、有料イベントとして開催。総入場者数15万人規模の国際的なアートフェスティバルを目指します。
TERUさんが長年温めてきた芸術祭構想
今回の計画を主導するTERUさんは、以前から函館で国際的な芸術祭を開催する構想を公言してきました。
きっかけのひとつとなったのが、イタリア・ヴェネチアで開催される国際美術展「ヴェネツィア・ビエンナーレ」です。2023年には、函館でも複数の会場を巡りながら作品を鑑賞できる芸術祭を開きたいとの考えを語っていました。
TERUさんは2022年から本格的に絵画制作に取り組み、2023年には函館で初の作品展「音の可視化」を開催。同年11月には3人展「THREE COLORS EXHIBITION」を開きました。
2025年には複数のアーティストによる合同展示会「HAKODATE ART EXHIBITION」を開催するなど、芸術祭の実現に向けて活動を重ねてきました。
今年8月には、函館西部地区の歴史的建造物など3会場を使ったアート展「HAKODATE ART EXHIBITION 2026 Vol.3 “旧市街”」を開催。従来の単一会場を中心とした展示から、街並みの中を回遊する形式へと発展させています。
以前から芸術祭の構想を語り、函館でのアート展を通じて参加アーティストや会場を少しずつ広げてきたTERUさん。その活動が今回、開催時期と事業規模を伴う国際芸術祭の計画として、いよいよ具体的な形として明かされました。
函館の街全体を舞台にした芸術祭へ
芸術祭の運営は、行政、経済界、観光関係団体などで構成する「箱館国際芸術祭実行委員会」と、専門的な知識や実務を担う「一般社団法人はこだて国際文化機構」が共同で行います。
「箱館国際芸術祭実行委員会」の実行委員長には大泉潤函館市長が就任し、函館商工会議所の久保俊幸会頭、函館国際観光コンベンション協会の柏木隆久会長が顧問を務めます。エグゼクティブ・プロデューサーにはTERUさん(本名・小橋照彦さん)が就き、国内外の芸術祭で活動するアートディレクターやキュレーターも迎える計画です。
地域活性化に向けた取り組みとして、芸術祭の会場を徒歩や公共交通機関などで巡る新たな観光・文化ルート「箱館芸術街道」の創出も計画しています。歴史的建造物を活用した芸術展示と、函館の観光資源や地域産業を結びつけることで、来場者が街歩きを楽しみながらアートに触れ、函館の新たな魅力を発見できるようにすることを目指します。
実行委員会などは10月27日(火)に函館市内で記者会見を開き、2027年のプレ開催と2028年の本開催に向けた事業計画や組織体制などについて、さらに詳しい内容を発表する予定です。
リンク
一般社団法人 はこだて国際文化機構『「箱館国際芸術祭実行委員会」設立発表記者会見のご案内』


