5月6日(水)に実施された鈴木知事の臨時記者会見について「わかりやすかった」「全道民が知って欲しい」との声が結構上がっていることから、要旨だけざらっと書き出してみました。
※トップ画像はフリー素材であり、特に鈴木知事をイメージしたイラストではありません
この記事の要旨 1.札幌はヤバい |
以下、メモ書きのようなものなので、そのつもりでお読みください(文として意味が通るように最低限の書き足し・言い回しの変更をしています)
※会見の様子は結構早い段階で、北海道「知事記者会見」のページに文字で全文公開されます。正確な書きおこしはそちらが公開されるのをお待ちください。
▼札幌の現状について
直近2週間(4/22~5/5)の濃厚接触者以外の感染者(リンクがない人)は、札幌を除く北海道が16.7%なのに対して、札幌市は48.6%
直近2週間の10万人あたりのリンクがない患者数は、
札幌7.3人
東京4.9人
つまり、全国的に見ても札幌は厳しい状況にある
「札幌に行かないで欲しい」というのは、感染が全道に広がる恐れがあるから。予断を許さない。人の動きの制限を全道で掛けていかなければならない
▼気を付けていた人も感染している
「仮に感染してもすぐ治る」「軽症だから大丈夫」と思うかもしれないが、札幌では
家族や来客との接触がまったくない
公共施設や交通機関を利用しない
人の多い場所に行かない
スーパーやコンビニに行く際はマスクを着用
買い物の頻度を制限していた
という人も感染が確認されている
普通に生活しているから(=三密を回避していたから)感染するわけがない、とは札幌では言い切れない
20代でも、急激に重症化して人工心肺が必要になったケースが道内である
▼実は札幌以外も危うい
GW前、(おそらく札幌圏の)人工呼吸器が必要な重症患者は20名前後で推移していたが、GWに入って30名前後に増えた
そのため現在は、救急医療の受け入れを制限することによって、医療体制を確保している
コロナにはかからないかもしれないが、「自分は救急医療を受ける状況には絶対ならない」とは誰も言えない。すべての人にとって他人事ではない
北海道の医療資源は札幌に集中しているため、他の地域からの広域搬送の受け入れや地方への医療人材の支援が難しくなる
つまり、他の地域での医療崩壊に結びつくリスクがある
だから、「札幌の緊迫状況はわかったが、他の地域には直接影響はないのではないか」という考えは間違い
札幌の状況を何としてでも食い止めないと、全地域に感染が拡大するだけではなく、医療提供体制にも大きな影響を与える。ご理解いただきたい
道として分析を行い、今後感染が一定範囲に抑えられるなど環境が整った場合には措置の内容の見直しを検討していく
▼質疑
Q.支援金の追加はあるか
A.支援金は一回限り。国から交付されるお金のすべてを休業に伴う支援金に充てるわけではない。医療体制、感染拡大防止、経済に向けた取り組みなどにも使う。知事会として、国にさらなる支援を要望している
Q.知事と札幌市長による緊急メッセージについて、道民の対応はどう映ったか
A.札幌市において多くの感染者が連日確認されるなかで、かなり皆さん意識を持って行動されたと思う。
一方で、なかなか感染が確認されていない地域が札幌市と同様の思いで取り組みをしていただいたかどうか、往来の状況が来週からわかってくる。来週以降、全道で往来に起因する感染が出てきた場合には危機的な状況となる。
Q.北海道では大阪府のような出口戦略を検討していないか
A.感染が拡大傾向にあるので、まずは感染を抑制すること。北海道は、22の都府県が入るくらいの大きさ。感染の拡大が見られない地域もある。そういった状況の中で全道一律の措置をしているが、措置内容をどうしていくかを含め、考える必要がある。
全道一律でお願いをしているが、15日時点でどういった判断が必要かは考えていかなければならない。
Q.15日に判断する時点で一定の数値を出すのか
A.判断のもとになる考え方は整理しなければならない
Q.コロナに特化した医療機関とその他を分けるといったようなことは。
A.特化した医療機関という運用はすでに始めている。そのために救急を制限しなければならなくなっている。
態勢を整えてはいるが、無尽蔵ではないので、ひとりひとりが気を付けていくことで最悪の事態を回避することができる。
我々としては常に最悪のリスクを想定して動いている。医療機関・従事者も必死で頑張ってくれている。今ある医療資源を最大に有効活用するという視点で動いている
▼記者会見の動画はこちら
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佐々木康弘
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