【フォトレポ】函館蔦屋書店「愛媛百貨」って何があるの?

突然ですが、愛媛県ってどんなイメージでしょう。

まあ、「みかん」ですよね。愛媛といえばポンジュース。みかん。

問題はその後です。みかんのイメージが強すぎて、その後がなんにも思い付きません。ほかに何があるのかよくわからない、自分にとっての未開の地。

そんな(どんなだよ)、愛媛の産品を集めた物産展「愛媛百貨」が函館蔦屋書店で開催されているとのことで、足を運んできました。
※撮影・取材にあたり、函館蔦屋書店の協力を得ています

▼やっぱりみかんジュース

会場は1階中央吹き抜け。まず目に入るのは、すさまじい種類のみかんジュース。この写真はそのごく一部です。

こういうの大事。

「愛媛といえばみかんなんでしょ?」という固定概念を覆そうとせず、堂々と真正面から「みかんですけど何か?」とぶつかってきてくれるのがいいですね。なんと、約50種類のみかんジュースを集めたとのこと。

使われているみかんの品種は15種類ほどだそうですが、産地やメーカーによって味に違いがあり、異なる品種の果汁をブレンドした製品もあるため、それぞれ味の違いを楽しめるそうです。

ジュースのほか、青みかんやブラッドオレンジを使った「飲むポンズ」、ブラッドオレンジソルトといった変わり種の調味料も。

こういう、使い方がよくわからない商品って、ご当地感があって逆にいいですよね。

指定農園で収穫した完熟ミカンをお餅で包んだ「完熟大福」と「みかんチョコ大福」も気になる商品。SSSサイズのみかんが1個丸ごと入っています。冷凍なので、カットして常温で30分おいてから食べるのがおすすめとのことでした。

▼現地で人気のスイーツが

通りかかった人の誰もが足を止めちゃう冷ケース。道後温泉で人気のスイーツばかりだそうです。

……というか、道後温泉って愛媛だったんですね。そういえばそうでした。「みかんしかない」とか言ってすみませんでした。

気を取り直して「道後ぷりん」。一番右、プリンよりみかんの比率が多い「やりすぎ感」が愛媛らしくていいと思います。

外側からは中身がよくわからない「湯上りミルクチーズケエキ」。

球形のレアチーズケーキで、湯上りに飲む牛乳のおいしさをコンセプトにしています。フルーツソースや丸ごとみかんなどを中に包み込んだタイプもあります。隙あらばみかん。

▼常温のお菓子も

常温のお菓子もいろいろ。なんとなく名前だけは聞いたことがある「坊っちゃんだんご」に生まれて初めて出会えました。

その隣の「レモンたい焼き」は、なかなか謎。

なぜだかついつい買っちゃうレモンケーキ。輪切りのレモンが載ってるレモンケーキは珍しいですね。

パッケージだけではよくわからないこちらの商品は、「ふうせんみかんゼリー」。

なんだろうそれと思って説明を読んだら、まりもようかんと同じ方式でした。爪楊枝を指して食べるタイプ。

冷静に考えたら「風船に入れる必要あるかな」と思っちゃいますが、そこがいいんですよね。特別感があって。

▼今治タオルも愛媛の特産品ですよ

今治タオルといえば、国産の高級タオルとして誰もが知るブランド。

なんてことを書きましたが、実は今まで、「今治」がどこにあるかなんて考えたことも調べたこともありませんでした。

まさか愛媛だったとは。「みかんしかない」とか言ってすみませんでした(2回目)。

会場にはさまざまな種類の今治タオルが陳列されていますが、その中でも驚いたのがこちら。

触れたときの感触が、今まで感じたことのない心地よさ。「ふわふわ」とも「もふもふ」とも違うような、この世のものではない感触でした。たぶん天界の何かそういう素材で作られていると思います。

さまざまなタイプの今治タオルのほか、今治タオルでつくったサウナハットもありました。こちらは人気すぎて品薄らしいので、サウナーの方はぜひお早めに。

というわけで、「愛媛はみかんだけじゃないけど隙あらばみかんだぞ」ということがよくわかった物産展でした。

函館蔦屋書店「愛媛百貨

会期:5月22日(日)まで

時間:11:00~19:00 最終日は18:00まで

函館蔦屋書店公式情報

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佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。