この記事では、2015年1月13日(火)~15日(木)の3日間にわたり木古内町で開催された第185回寒中みそぎ祭りの最終日の様子を写真で紹介しています。あわせて開催された「みそぎ物産フェア」「はこだて和牛魅了フェア」の様子も紹介します。
▼第185回寒中みそぎ祭り
木古内町「佐女川神社(さめがわじんじゃ)」に伝わる神事。行修者(ぎょうしゅうしゃ)と呼ばれる4人の男子が神社にこもって水ごりで身を清め、3日目には1人1柱ずつ計4柱のご神体を抱えて厳寒の海に入り、ご神体を洗い清める。
佐女川神社から、寒中みそぎを行う海岸「みそぎ浜」に移動する行列
白い装束に身を包み、胸の前にはしっかりとご神体を抱えた若者たち
みそぎ浜では、大漁旗を掲げた漁船が円を描いて航行し、行修者の到着を待つ
海岸には報道各社などの撮影陣がずらり
到着を待つ間、みそぎ太鼓が打ち鳴らされる
たくさんの見物客が見守る中、みそぎ浜に行修者が到着した
ご神体を抱え、海岸に横一列に並ぶ下帯姿の行修者たち
勢いよく走りながら海に入っていく4人
いったんは遠くまで泳いでいくが、向き直って浅い場所まで戻ってくる
ひざより少し深い辺りまで戻ったところで円を描くように集まり、胸にしっかりと抱えていたご神体を腕から離し、海中に浮かべる
次の瞬間、両手で激しく海の水を跳ね上げる行修者。水しぶきで互いの姿が見えないほど
最後にまた横一列になり、沖へ向かって拝礼
無事に大役を終え、海から上がってきた行修者。この後、最後の水ごりを行う
みそぎ浜に設けられた特設の水ごり舞台。ぐるりと見物客が取り囲む
桶で背中側から激しく冷水を浴びせていく
水を掛ける役の行修者も、自ら激しく水をかぶる
この水を浴びると健康に恵まれると信じられていることから、最後には見物客にも水を掛ける
行修者退場後、水ごり舞台に敷き詰めていた藁を抜き取る人々が。水ごりの水がかかった藁にもご利益があると信じられているためだ
▼みそぎ物産フェア・はこだて和牛魅了フェア
木古内町で生産されている「はこだて和牛」のサイコロステーキをなんと100円で提供!
はこだて和牛は、最近注目されている「あか毛和牛」
生産量がそれほど多いわけではないため、それなりに貴重。販売ブースにはあっという間に大行列が
並んでゲットした「はこだて和牛サイコロステーキ」。100円ですごい量だ
はこだて和牛と長いもなどが入った醤油仕立ての「こうこう汁」も100円で販売
魚やすり身などが入った、味噌仕立ての「みそぎ鍋」も負けず劣らずの人気ぶり
みそぎ汁
かぼちゃ団子と白玉団子が入ったお汁粉も体が温まる
ほかにも、各ブースでさまざまな特産品を販売
木古内産のお米で醸した日本酒「みそぎの舞」
はこだて和牛コロッケ
行修者をモチーフにしたキャラクター「みそぎボーイ」と、はこだて和牛をモチーフにした「キーコ」
みそぎボーイとキーコの姿が焼き印されたべこ餅も
会場の一角には、北海道新幹線H5系の雪像が。木古内駅は、北海道新幹線開業と同時に新幹線停車駅となる
雪像の反対側にはキーコの姿が彫られていた。本物のキーコと並んで撮影
寒中みそぎ祭りに合わせてツアーを企画した青函圏の女性グループ「津軽海峡マグロ女子会」がステージでPRを繰り広げる場面も
【寸評】寒中みそぎそのものは何度見ても気高さがあり、観光資源としても素晴らしい。ただ、先走った考えかもしれないが、この先大幅に観覧者が増えるようなことがあった場合には会場近辺が狭くて大変かなとも感じる。現状より少し増えるくらいが適正規模なのだろうか。
特産品の販売等も楽しめるものだったが、温かい食べ物が意外に早くどんどん完売してしまったのが残念。とはいえ、神社の神事に合わせてしっかりと町や特産品のPRに取り組み、来場者を楽しませようとする姿勢は非常に伝わってくる。今後もよりいっそうの充実を期待したい。
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ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。