函館発!新たな調味料「ハコダテナンプラー」ついに発売

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函館イベント情報局の佐々木です。

函館の地で新たな調味料「ハコダテナンプラー」が誕生したよーという話を聞いて、さっそく取材してきました。

函館近海産のマイワシを余すところなく活用した新製品

「ハコダテナンプラー」は、函館近海産のマイワシを塩漬けして発酵させた「ハコダテアンチョビ」の派生商品。

アンチョビの製造過程で得られる魚のエキスを1年間追熟させ、丁寧にろ過して瓶詰めした調味料で、秋田県の「しょっつる」や石川県の「いしる」と同じ「魚醤(ぎょしょう)」の一種です。使っているのは、函館近海のマイワシと塩のみ。超シンプル。


▲ハコダテアンチョビは、函館近海産のマイワシを塩漬けにして発酵させて作る(イメージ)

ハコダテアンチョビの開発を手掛けた一般社団法人ローカルレボリューションは、食用としてはほぼ未利用だった函館近海のマイワシを地域の新たな資源として活用することを目指し、2022年から活動を続けてきました。

2022年に発売したハコダテアンチョビは、2023年度の「北海道新技術・新製品開発賞」食品部門大賞を受賞するなど各方面で評価されており、コンスタントに売れ続けているとのこと。


▲ハコダテアンチョビ

2024年には、より食卓で使いやすい「アンチョビソース」を開発し、こちらも人気を博しています。


▲台所や食卓でサッと使えるハコダテアンチョビソース

ローカルレボリューションによると、実はアンチョビの試作に取り掛かった3年前からナンプラーの製品化を目指し、制作過程で生じる魚のエキスを貯蔵していたとのこと。各種検査や調整などを経て、シリーズ第3弾「ハコダテナンプラー」の製品化に3年がかりでこぎ付けたというわけです。

通常のナンプラーを超える「うまみ」と「使いやすさ」

ハコダテナンプラーの特徴は、何といってもその濃厚なうまみ。北海道立工業技術センターでの成分分析では、一般的なナンプラーに比べ、うまみ成分が4.5~6倍も含まれていることが判明したそう。しかも、塩分量は通常のナンプラーの約3分の2と控えめ。

「いい意味でクセがなく、魚くささが気にならない」と同法人代表の岡本啓吾さん。そのため、アジア料理だけでなく、和食や洋食、スープ、鍋料理といった幅広いジャンルで気軽に使える万能調味料に仕上がっています。

▲レシピ例も制作。専用のレシピページでレシピ動画が見られます

実際に私も料理に垂らしたりして食べてみましたが、たった数滴で料理全体の味が深まり、まるで海の恵みをそのまま閉じ込めたような濃厚なコクを感じました。チャーハンやフォーもぜひ作ってみたいと思います。

未利用魚の未来を切り開く取り組み

「ハコダテナンプラー」の誕生は、未利用資源の活用による地域経済活性化を掲げる同法人にとって、ひとつの段階の到達点といえるできごと。代表の岡本さんは、次のように語ってくれました。

マイワシは、食用としてはほとんど活用されないのに大量に網にかかるため、厄介者扱いされることも多かった魚です。しかし、アンチョビの開発をきっかけに、アンチョビソース、ナンプラーと3つの商品を開発することができ、マイワシに新たな価値を生み出すことができました。
全国各地で課題になる魚種が出てきている中で、人間の知恵と努力さえあれば地域の課題を解決し、可能性を広げる一例となれたのではないかと自負しています。アンチョビもナンプラーも、マイワシと塩しか使っていない調味料ですし、北海道ブランドとして全国や海外にも広げていけたらと思っています。


▲海を泳ぐマイワシの群れ

ハコダテナンプラーは1本(110g)1,080円で販売
販売場所
函館空港国内線ターミナル2階「THE HAKODATE DEPART」
無印良品シエスタハコダテ1階
福田海産函館市宇賀浦町15-6
Pokke dish(北斗市追分1丁目1-31Instagram
LR Tacos&Local dishes(函館市末広町14-4Instagram
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この記事を書いた人
佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。編集企画室インサイド代表。

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