この記事では、2015年9月26日(土)に木古内町で開催されたイベント「」の様子を写真とともに紹介しています。北海道新幹線木古内駅開業記念事業として開催されたこのイベントでは、地元の「食」をメインテーマに、木古内の食材を活用したどんぶりの販売や大食い対決などが行われました。
会場は木古内町役場駐車場。当日はあいにくの大雨に見舞われた。
▼「どうなんデス」出店!
木古内駅南口にできる木古内町観光交流センター内のレストラン「どうなんデス ocuda spirits(オクダ・スピリッツ)」が出店。同店は、日本を代表するイタリア料理人、奥田政行シェフが監修する店として開業前から注目を集めている。
この日は、「ひこま豚の豚タン」「つぶのグリル バジルソース」「レモンエスプーマ」を盛り付けた一皿を500円で提供。オープンしたらこんな値段では食べられないだろうと思うと、頼まない手はない。
ざあざあと雨が降る中、傘を差しながら豚タンが焼けるのを待つ。出来上がったので皿を受け取り、外のテントは席が空いていなかったため飲食スペースとして開放されていた役場の中へ。皿を受け取ってから、コメントを撮りたいテレビカメラが後を追ってきているのに気付いたが、なぜか役場の中までは追ってこなかった。
役場の中に設置されたテーブルに座り、あらためてメニューを見る。豚タンが厚い。そして大きい。非常に上品な味付けで、ワインに合いそうな気がする。ツブのバジルソースも、道南の人にとってありふれた食材が高級な料理に高められている感じがしてとても味わい深い。
▼木古内の食材を使ったフードいろいろ
「宿きたかい」のはこだて和牛カレー丼。木古内といえば「はこだて和牛」という認知は数年前に比べるとだいぶ高まっていると感じられる。
ちょっとユニークな「ひじき丼」。ホタテがごろごろとのった炊き込みご飯に、ひじきの煮物が別添えしてある。木古内はホタテもひじきも水揚げしているが、「ホタテ丼」ではなく「ひじき丼」と名付けたところに注目したい。木古内産のひじきは、太さや味の良さなどで知る人ぞ知る良質な食材なのだ。
もはや木古内名物としてすっかり定着した「はこだて和牛バーガー」。
パンやお菓子を製造する「北じま」で、すでに残り2個しかない商品を発見。
その名も「スイーツ丼」。結構な大きさのどんぶりにたっぷりとスポンジ生地と生クリームを盛り、さらにフルーツやロールケーキ、モンブランなどをこれでもかとのせた限定商品だ。カットケーキ3個分くらいの量があったはず。かなりおいしい。
▼大食い対決!
フードファイターとして活動するアンジェラ佐藤さんがゲストとして来場。一般の来場者とともに大食い対決に参加した。
一般参加者が一杯のどんぶりを食べ終わらないうちに、次々とどんぶりを空にしていく。圧倒的に早い。
▼会場にはこんなボードが
北海道新幹線開業応援メッセージが書かれたカウントダウンボードがあった。知事のメッセージがこんなところにあったとは。
【寸評】規模は決して大きくないが、木古内の特色をしっかりと打ち出した良イベント。各出店者の意識がしっかりと統一されていることにより、来場者に対してイベントのテーマをぶれずに見せることができている。前回のイベントでも使用していた各ブースの前面上部の看板も、デザインが統一されている上に何を売っているのかがすぐわかるのでとても良い。できれば函館の他のイベントでもすぐに採用してもらいたいほど。
木古内のイベントは、新幹線開業に向けて着々と質が向上しているのが見て取れる。これらの下地が「どうなんデス」の開業を契機に実を結び、「木古内=食のマチ」というイメージが定着するのもさほど遠くないのではとさえ思える。
佐々木康弘
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