この記事では、2015年9月27日(日)に函館市縄文文化交流センターで開催された「商工会縄文まつり」の様子を写真とともに紹介しています。函館東商工会の主催により開催されたこのイベントでは、南茅部特産の昆布を使用したメニューなどの無料提供や販売、史跡垣ノ島遺跡の見学会などが行われました。
▲縄文文化センター敷地内にテントが立ち並んだ
▼昆布を使用したメニュー無料提供!
▲南茅部の昆布を使用した、とろろ昆布汁とがごめ丼を無料提供。
▲とろろ昆布の入ったお吸い物だと思っていたら、大きなエビとホタテが入っていた。なかなかぜいたく。
▲「縄文コロッケ」の文字を発見。鹿肉と栗が入っているらしい。
▲さっそく縄文コロッケを購入。衣には刻み昆布がまぶしてある。ご当地名物感があってなかなか良い。
▲鹿肉やキノコなど、縄文人が食べたであろう具が入っている「縄文汁」。縄文時代になかった油揚げやこんにゃくも入っている(笑)
▼縄文遺跡見学会
▲縄文文化交流センターの裏にあり、普段は公開していない縄文遺跡「垣ノ島遺跡」(かきのしまいせき)がこの日だけ公開された。
▲垣ノ島遺跡は、約9000年前から約3200年前までの6000年間にわたって人が住み続けたという大規模な集落の遺跡。発掘調査はまだまだこれからだが、これまでの調査でも数々の貴重な遺物が発見されていることから、2011年に国の史跡指定を受けている。
▲縄文人が何らかの意図を持って不規則に石を並べたり積んだりした跡である「配石遺構」(はいせきいこう)をがたくさん発掘されているとのこと。
▲発掘された配石遺構。地面から2~30cmほど掘っただけで現れる。
▲土塁のように土を盛り上げた跡がある。この中からは、土器や石器、動物や人間の骨などが大量に出土するとのこと。「盛土遺構」と呼ばれる。
▲盛土遺構の目的はよくわかっていないものの、人やモノの魂を送るための儀礼的な場所ではないかと考えられているとのこと。垣ノ島遺跡の盛土遺構はとても良好に保存されており、国内でも最大級の規模だという。
【寸評】垣ノ島遺跡の見学会がとても有益だった。市民の間でもほとんど存在やその貴重さが知られていないと思うので、今後も調査が進むとともに回を重ねて見学会を開催して欲しい。
佐々木康弘
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