大反響「ランチパスポート函館」、課題も浮上

3月25日(金)に初めて発売された「ランチパスポート」の函館版。さっそく初日から掲載店が満席になるなど反響の大きさを見せ付けていますが、一方でちらほらと不満の声も上がっているようです。そこで、ランチパスポートにまつわるあれこれをまとめてみました。

▼そもそもランチパスポートとは

全国各地で大人気となっている新たなタイプの本で、この本を持参して掲載店舗で提示すると、掲載されている各店舗のランチメニューが全品500円で食べられるというもの。まず自分でお金を出して本を買う必要があるところが、クーポン付きのフリーペーパーとの違いです。

▼ランチパスポート函館について

函館市・北斗市・七飯町の計80店を掲載。3月25日から6月30日までの有効期間内に1件の店につき3回まで使えます。割引価格になるのは1冊につき1名限りなので、複数で店を訪れた際にも各自がランチパスポートを持っていないと500円になりません。価格は税込1,058円。

▼新幹線開業前日の3月25日に道南地区で発売!


同店では10:00に発売を開始するも……


11:26には残りわずかに。そして12:15には…

Twitterには、買えなかったとの声が

函館や北斗では、発売初日の夜までに完売した店舗が多かった模様。書店では、予約受け取りも多かったようです。

▼購入した方は……

▼さっそくおいしい写真がTwitterに上がる

▼一方でこんな声も……

掲載店舗80件のうち実に26件はラーメンで、後半のページはラーメン本かと思うほどラーメンのページが続きます。ナポリタンを含むパスタ各種も多く、意外と掲載店舗のジャンルが狭いと感じる人も少なくないようです。

券売機方式の店では、500円のボタンがないのでどうして良いかわからなかったとのこと。お店側も初めてのことで、慣れていなかったようです。ほかにも、店に足を運んでみたら本に書かれている提供時間と異なっていたり、食数限定と書いていないのに「ランチパスポート提供分は完売したので通常料金」と言われたりという話も見聞きしました。各所で微妙に運用上の問題が出てきているようです。

▼内容の誤りが続出


ランチパスポート北海道Facebookでは、発売初日から訂正のお知らせが相次いでいます。電話番号や営業時間、値段の間違いに加えて、ラーメン店2店舗の商品写真を入れ違えて掲載したという、グルメ本の存在意義を揺るがすような痛恨のミスも。掲載店舗への校正確認をしない(できない)まま印刷に回ってしまったものと思われます。

このほか、1時間以上行列しないと食事にありつけなかったり、入ろうとした店が予約でいっぱいだったり、正午の時点でお目当ての店が満席になってしまい、ランチ難民になってしまったり……という事態も報告されています。

初めての試みなので、実際に運営してみてはじめて発行者側・掲載店舗側ともにわかることも多いはず。今後も大小の課題が見つかるかもしれませんが、次回以降に改善されることを願いつつ「ランチパスポート」でお得な食事をいただきましょう。

The following two tabs change content below.
佐々木康弘

佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。函館市内と近郊で、年間100件ほどのイベントに足を運んでいます。編集企画室インサイド代表。