イベント繁忙期に公開が追い付かなかったイベントを年内のうちになるべくアップしておこうということで、2019年10月27日(日)に椴法華港で開催された「第1回椴法華海鮮まつり」のイベントレポートです。
こちらは、合併後に外部から集客するイベントがなくなっていたことから、椴法華支所やえさん漁協椴法華支所など地元の官民が実行委員会をつくり、お金を出し合って開催にこぎつけたイベント。
その意気はとても素晴らしいと思う一方、新聞報道でそのいきさつを読んだ時から「アマチュアがフードイベントを初めて開催する以上は、絶対スムーズには運営されないだろうな」と予想していました。結果的にその通りだったわけですが、その話は最後に。
開催概要はこちら▼
フードイベントは早めに行かないと駐車場に停められない可能性があるため、開会30分前に会場である漁港に到着。早いほうかなと思ったら、すでにかなりの車が停まっており、並んでいる人も多数。やはりフードイベントの集客力はすごいです。
フードイベントは開会時刻より前に売り出してしまう「フライング販売」が結構ありがちなため、開会15分ほど前に車を降りて会場に行ってみると、すでに何が何だかわからないほどの行列に。
これが何の行列かもわからなければ、最後尾がどこなのかもよくわからない状況。イベントに行き慣れている人なら、「カラーコーンとバーで行列を整理して、最後尾には札を持つ人を立てればいいのに」とすぐに思うことでしょう。
ところがそんなものが用意されることはなく、わけのわからない状況のまま売り出し開始に。
おそらくみんなが並んでいたのは、本マグロの販売。多少行列が減るようなら並んでみようかとも思いましたが、時間が経過してもまったく短くなる様子がなかったので断念
ブリや真イカの販売もありましたが、近くで見ていてもどこにどう並べば買えるのかがまったくよくわかりませんでした……
鮮魚販売はあきらめて、その他の物販コーナーに。鮮魚以外の水産加工品は種類こそ多くなかったものの、市価よりも結構安く販売されました
三平汁は1杯100円、カジカ汁は1杯200円。このくらい安いお値段で販売してくれるとお財布に優しくて、得した気分になれます。
……と、ぐちゃぐちゃなオペレーションに目をつぶって汁物を食べながら一休みしようとして気付いたことが。汁物を販売しているのに、イスもなければテーブルもなく、発泡のお椀をどこかに置くことすらできないのです。とにかく片手にお椀をもって立ち食いするしかないという状況。お子さまも結構いるのに、これはあまりにも不親切。
会場ではそのほか、野菜や中空土偶グッズの販売がありました。
【感想】会場整理がまったくなされなかったり、飲食のためのスペースを設けなかったり、会場内に通路を確保しなかったりと、フードイベントとしてやるべきことをことごとくやらなかった点については、最初だからわからなかったのは仕方がないと思うのであまり責めようとは思わない。
だが、最初だからこそ「フェスティバルタウン」をゴリ押ししている函館市観光部にアドバイスを求めて欲しかったと思うし、観光部も「フードイベントを舐めたら危ないよ」と声をかけて欲しかったなと思う。
イベント終了後、函館市公式サイトには「当日は、(略)1,000人を越える多くの方に来場していただき、盛況のうちに終了しました」と大成功をうたうメッセージが掲載された。確かに盛況ではあったと思うが、来場者からそこそこ不満が漏れ、関係者も少なからずクレームを受けたであろう状況をまったく顧みないかのような姿勢はあまり良くないのではないか。
佐々木康弘
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