帰ってきた五島軒の本気ラーメン「五島めん」、実食レポ

気になる函館・道南の話題

「あの五島めん、今年もやりますよ」

そう言われたら、行くしかないでしょう。

2025年冬に登場し、連日完売。あの塩ラーメンが、2026年2月14日(土)~4月16日(水)の期間限定で復活します。

しかも今年は五稜郭タワー店だけじゃなく、本店でもディナー限定で提供。

今回試食でいただいたのは、本店仕様の一杯

結論から言うと、「ラーメンの顔をしたフレンチ」です。

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透明すぎるスープの正体

伝統のフォン・ブラン・ド・ヴォライユ〈鶏のだし〉を、フレンチの技法・クラリフィエ〈澄ます〉により、 澄明に仕上げた一杯。函館産真昆布と七飯町産王様しいたけの旨みを重ね、やわらかく煮込んだポークブレゼを添えた、 五島軒シェフ渾身の逸品です。

というのが公式の案内。

さっそくひと口。

旨い。

でも「鶏だしですよ!」って主張してこない。ガツンでもない。ドカンでもない。じわぁっと体にしみる系。

函館真昆布と鶏ブイヨン。そこに、ふっと王様しいたけの気配。

カドがない。とにかく澄んでいる。

その理由を若山社長が教えてくれました。

「本店は『クラリフィエ』というフレンチの手法で、スープをさらに澄ます工程を入れています。ひき肉と卵白で灰汁を吸着させながら、旨味を引き出すんです。塩ラーメンの本当に澄んだ部分を味わっていただきたい」

クラリフィエ。初めて聞いたけど、コンソメスープを作る時などに使われる工程らしい。

だから雑味がない。だから透明。

中華料理の鶏ガラスープに似ているようで、似ていない。フランス料理の基礎を、そのままラーメンに持ってきている。

「フレンチの鶏ブイヨンをそのまま横展開するからおもしろい」

と若山社長。

単にラーメンを作るのではなく、五島軒の伝統である「鶏ブイヨン」を使い、コストがかかっても「五島軒らしい」ものを作らなければ、取り組みとして意味がないと話していました。

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「麺が負けてる」からの逆襲

昨年末、五島軒本店でのイベント「感謝祭」で、五島めんが特別に数量限定で販売されました。が、実はお客さんからこんな声があったそうです。

「スープはとてもおいしいけど、麺が負けてるよね」

社長、受け止めました。

「なので今年は日の出製麺さんにお願いして、道産小麦のガチッとした太麺を作ってもらいました」

これが、いい。

どっしり。もっちり。スープに負けない。というより引き立て合う、高め合う。確実に進化しています。

そして今年も、やりすぎチャーシュー

分厚い。箸で持つと重量感。でも、思ったよりも脂っこくないし、くどくない。肉の繊維質もしっかり感じられる。

ラーメンに入っているからチャーシューなんだけど、調理法としてはフレンチの技法で作った「ポークブレゼ」。しかも塩仕立て。

「醤油で煮るとスープに色が出てしまう。この澄んだスープを活かしたいと思い、改良しました」

ここまで徹底して透明感を守る設計。こだわりを感じます。

ビストロ昆布と、塩2gの衝撃

ラーメンに添えられているのは、海苔ではなく函館産の「ビストロ昆布」。若い昆布を茹でて細切りにし、シート状にして乾燥させたもの。

食べ進めているうちに、スープに浸ってほぐれる。麺にからむ。

「ビストロ昆布のからまり具合で味が変わるのがいいかなと思います。後半にすくって食べる昆布の味が一番おいしいと思うんですよ」

確かに。真昆布の産地・函館ならではの、食べ進めるほど深くなるラーメン。すごくいい。

そして極めつけ。なんと、一杯あたりのスープに含まれる塩分量、たったの2g

「旨味で塩気を増幅しているので、薄いとは感じないと思います」

いやほんと。びっくり。気づいたら完飲。旨みのチカラってすごい。

本店とタワー店、どっちを選ぶか

今回、味も狙いも違います。

■本店(17:00~20:00ラストオーダー)

・1,870円
・クラリフィエ工程あり
・お肉が大きい

■五稜郭タワー店(11:00~15:00ラストオーダー)

・1,430円
・昨年同様の鶏ブイヨンベース
・お肉は小さめ(ただし厚切り)
・提供数は昨年20食→今年は約40食予定

「本店はコストも手間もかかっています。その分の価格です。タワー店は気軽に楽しんでほしい」

投票済証提示で1割引き!

最後にお得な情報。今回の総選挙の投票済証を会計時に提示すると、両店舗とも1割引きになるとのことです。

投票済証は函館だけじゃなく、どの自治体のでもOKだそうです!

うちの「函館タータンめいすいくん」、どこ行ったかな……

この記事を書いた人
佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。編集企画室インサイド代表。

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