2019年9月29日に函館市縄文文化交流センター駐車場で開催された「南かやべ縄文まつり」に行ってきました。
このイベントに参加するのは2度目。残念ながら知名度はかなり低く、市民の大半は存在を知らないのではと思うほど。イベントの規模も小さいため、ひととおり見て何か食べたくらいでは1時間もかかりません。
開催概要はこちら▼
にもかかわらず足を運んだ理由は、通常非公開の縄文遺跡「垣ノ島遺跡」がガイド付きで公開されるから。前回も見学した際には将来的に公開を予定しているとのことだったため、何年か経って整備は進んでいるだろうかと思い、見学会に参加してきました。
▼垣ノ島遺跡見学
垣ノ島遺跡は、縄文文化交流センターのほぼ真裏にあります。最大の特徴は、「コ」の字型に土を盛り上げた「盛り土遺構」。コの字型の長さは190m、幅120mで、中からは土器や石器、骨などが見つかっているとのこと。
コの字型の中央は小高くなっており、青竜刀型石器や石棒など特殊な遺物が出土していることから、祭祀や儀式に使われていた巨大な空間なのではと推測されています。
現在は早期の公開に向けて準備を進めており、完成すればセンターのすぐ横から遊歩道を通って遺跡に行けるようになるとか。2021年公開予定です。
2015年の公開時のレポートはこちら▼
▼物販・体験
センター前では飲食物や小物などの販売、縄文にちなんだ体験などを実施
ご飯で中空土偶の顔を再現した、その名も中空土偶弁当! センターオープン当初は隣の道の駅で買えましたが、今は予約しないと買えない幻の弁当。イベント限定で販売されていました
手づくりしたアクセサリー・小物類も販売
非常に再現度の高い中空土偶の壁掛け
複雑な色合いが美しいまが玉。センター内でもまが玉づくりの体験ができます
実際なかなか火がつかない、火おこし体験
こちらは木と縄で作った弓を射る体験。なかなかまっすぐに飛びません
子ども向けの土器発掘体験コーナーもありました
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▼ステージ
ステージでは、書道パフォーマンス、ひのき屋の演奏、縄文太鼓と三味線のコラボなどを上演
自作の土器に革を張った縄文太鼓は、アフリカ太鼓のように足にはさんで叩く楽器。木や革などは分解されて残らないために遺跡から発掘されることはありませんが、もしかしたら縄文人も楽器を作って楽しんでいたのかも……と想像がふくらむ演奏でした。
【感想】2021年の遺跡公開がとても楽しみ。公開されれば、南茅部~鹿部ラインは一日遊べる観光コースとして確立できるはず。実際に現地に行くとなだらかな高低差のある野原にしか見えない盛り土遺構をどのようにインパクトを持って見せるかが課題になりそう。
佐々木康弘
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