目の前を列車が走る!トレーラーハウスの宿泊施設「JRモバイルイン函館」2026年1月誕生

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鉄道ファンはもちろん、ちょっと変わった宿を探している方も必見の情報が発表されました!

JR北海道グループの北海道ジェイ・アール都市開発とミサワホームが7月23日、函館駅のすぐ隣に、トレーラーハウス型無人宿泊施設「JRモバイルイン函館」を開業すると発表しました。2026年1月のオープンを目指して、8月から順次、トレーラーハウスの設置作業を始めるそうです。

函館で、距離的に列車に最も近い宿泊施設

場所は、これまでJR北海道の「パークアンドライド駐車場」として使われていた一角。

「四季島」などが停車するホームがすぐ目の前。ホームに入出線する列車の姿を、客室内から至近距離で見ることができる迫力ビュー!

駅と反対側には各客室にウッドテラスがあり、函館運輸所や、車両を載せて方向転換させる「転車台」を間近に眺めることができます。函館駅の転車台は普段は使用されていませんが、全国的に見ても転車台を間近に見ることができる場所はそれほど多くないはず。いい宿泊体験になりそうです。


▲ホテル「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」最上階から見た建設予定地。円形に見えるのが転車台。

意外と快適そう……?

設置されるトレーラーハウスは、ミサワホームが開発したユニットモビリティ「ムーブコア」。

2台をL字型に配置して1室とし、合計で10台5室の客室空間とします。室内には寝室、バンクベッドを配したリビングルーム、シャワールーム、トイレを完備するとのこと。

先ほども書いたように、転車台側にウッドテラスもあるので、季節によってはテラスでのんびり外の空気を吸ってくつろげそう。


▲ミサワホーム「ムーブコア」の使用例

トレーラーハウスと聞くと、壁が薄そうで暑さ寒さが気になる……という方もいるかと思いますが、両社は「高い断熱性とすぐれた遮音性を持つ木質パネル接着工法を採用しており、寒さの厳しい気候や駅隣接地でも快適な空間を提供します」と説明しています。暑さ寒さだけでなく列車の走行音も気にならないとPRしているので、いったんそこは信じましょう。

詳細情報をチェック!

○ 開業時期:2026年1月予定
○ 場所:JR函館駅隣接「パークアンドライド駐車場」内
○ 室数/定員:全5室/各定員4名
○ 料金:1室2万円〜(予定)
○ 予約方法:未発表

函館には続々とホテルが増え続けており、それぞれに個性を打ち出すために奮闘していますが、そんな中で「線路沿いのトレーラーハウス」は、異色中の異色。鉄道ファンはもちろんのこと、家族旅行や友人とのグループステイにもピッタリ。一度は泊まってみたい宿泊施設が、またひとつ増えました。
この記事を書いた人
佐々木康弘

ライター、時々カメラマン。物を書いたり写真を撮ったり、それらを編集したりすることを仕事にしています。編集企画室インサイド代表。

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