ベイエリアと摩周丸周辺を会場に7月21日(土)・22日(日)の2日間開催される「第4回函館コスプレ撮影会&ストリートダンスフェス」(略称:函館コス)に足を運んできました。
1日目のフォトレポは、本部の様子と痛車展示、そしてトークショーの様子をご紹介します。
摩周丸前の岸壁が函館コスの本部。
今年は、撮影可能な店舗や撮影ポイントなどをまとめたカラーのパンフレットを本部で無料配布しています。参加無料なコスプレイベントというだけでもすごいのに、パンフレットまで無料とは!
本部前では、アニメのキャラクターのイラストなどで装飾した「痛車」の展示が行われています。
やっぱり「ラブライブ!」が人気。
車の内外にフィギュアをたくさん飾った痛車もあり、キャラクター愛を感じます。
本物の自衛隊車両の展示もあります。
手作りのUH-1JヘリとF-15戦闘機。味わい深い。
この日は、異世界に派遣された自衛隊が活躍する小説「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」の作者である柳内たくみさん(写真左)が来場。自衛隊函館地方協力本部の函館地区隊長・甲斐教一郎一等陸尉とトークショーを行いました。このトークショーがめちゃくちゃ興味深かったのです。
前述の通り、小説「ゲート」は自衛隊が異世界に派遣される物語。現実にも自衛隊は何度も海外に派遣されています。自衛隊は海外に派遣された時に実際どうなのか……というのがトークショーのテーマ。
それに答える甲斐一尉は、94年に行われたルワンダ難民救援派遣に参加した経験を持つ陸上自衛官。急に呼び出されて山ほど注射を打たれ、2週間後には飛行機に乗せられて現地の人々の真ん中にいた……と当時のあわただしい状況を振り返ります。
「でも、行ってみたら日頃の訓練をきちんとやっていれば、全然イケるなあと思いました。恐れとかも起きませんでした。全然大丈夫」。どんな状況下でも平常心を保つのが自衛官、ということなのでしょうか。
現地の治安は悪く、日中に警察や軍隊で働いている人が夜は強盗になったり、勝手に検問をやって「通して欲しかったらカネを出せ」と言ってくるような状況だったそう。そんな地域にテントを張って宿営していたところ、当初は1kmも離れたところにあった市場が日に日に宿営地に近付いてきたのだとか。
自衛隊の近くにいれば安全だから、というのがその理由で、缶メシやパックメシといった戦闘糧食に飽きていた自衛官たちは市場の食べ物を買って食べることができるようになり、とても助かったという話も。
任務地を去る時は現地の子どもたちが滑走路の両側に並んでみんなで手を振って見送ってくれ、ナミダナミダでお別れした……というエピソードもありました。これまで海外派遣された自衛官から聞いたさまざまな情報を小説に反映させてきたという柳内さんも「ぜひ今後そういうシーンを書いてみたいと思います」と答えていました。海外派遣の話を現役の自衛官から聞ける機会はめったにないので、とても貴重な機会でした。
函館コス2日目の22日(日)は、BAYはこだて広場でストリートダンスフェスも開催されます。詳しくは函館コス公式サイトと、函館コス公式Twitterをご覧ください。Twitterで「函館コス」を検索すると、参加している皆さんの状況がわかるかも。
【追記】コスプレ写真を含む2日目の様子を次のページにアップしました。
佐々木康弘
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