2019年11月のとある日。この日は目立ったイベントがなかったため、だいぶ終盤になった紅葉見物のために五稜郭公園へ。
朝方にうっすらと雪が積もったため、紅葉と雪のコントラストを楽しむことができました。
この日五稜郭公園に来た理由はもうひとつ。中央図書館の向かいというか函太郎の並びというかにある謎の建物「函館伏白稲荷神社」に入ってみるためでした。読み方は、「ふししろいなり神社」です。
ブロガーさんのレポートによって、ここが誰でも入れる神社だということは知っていましたが、実際にどんなもんだろうということで初めて伺ってきました。
入口には「講員制お休み処」と書かれていますが、誰でも入れるので気にせず入ります。
ただ、ここは正式な神社なので、手水鉢で手と口を清めてから鳥居をくぐり、玄関へ。
扉を開けると、係員の女性が中に案内してくれます。初めてかどうか聞かれ、初めてだと申告すると2階の神社へと案内してくれます。初めて行く方は、「お参りしたい」と告げるとスムーズだと思います。
係員から、この神社は京都・伏見稲荷の分霊を受けていることなどを聞き、二礼二拍手一礼で参拝。
参拝を終えると、1階の休憩スペースで飲み物を飲んでいくように勧められます。無料なので遠慮なくいただきましょう。
この時、ただぼーっと休んでいてもかまいませんが、係員さんに神社について尋ねると喜んでたくさん話してくれます。メモを取ったわけではないので不正確ですが、おおむね次のようなことを話してくださいました。
・伏白稲荷神社は新興の神社ではなく、陣川町にもともとこの名前で存在していた
・いつからかは不明だが神社としては廃れていたが、宮司の血筋の人が近年復興させた
・この建物は講員(いわゆる氏子)の集まる場所として建てたが、後に神社もここに移した
・伏見稲荷大社から、函館でどんどん信仰を広めて欲しいと後押しされている
・函館の有名な稲荷神社の宮司が伏白稲荷神社の顧問を務めてくれている
今のところ裏付けは取れませんが、話がすべて正確だとすると怪しい神社や宗教ではなさそうです。
函館の様々な企業や個人からの寄進もあり、それなりに信心を集めていることもわかりました。
休憩スペースにはたくさんのお守りやおみくじなどがあり、買い求めることができます。また、伏見稲荷の機関誌もバックナンバーを含めて設置してあり、自由に読むことができます(持ち帰りもOK)。
一応、会費を払うと伏白稲荷神社の講員になれるという案内パンフレットも置いてありますが、特に勧誘されるわけでもなければ何か買わなければいけない雰囲気になるわけでもなく、ごく普通の神社に参拝に行くのと同じだと考えて問題なさそう。
あまりバシバシ写真を撮るのも失礼なので全然写真がなく、文章だけのレポートになってしまいましたが、なんとなく伝わりましたでしょうか。ちょっと2,30分時間のある時にまた寄ってみようかなと思っています。
佐々木康弘
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