5月29日の知事会見で6月以降の道の対応が発表されたため、この記事の情報は一部古くなっています。最新の情報は下記リンク先の記事をご覧ください。
https://hakodate-event.com/2020/05/post-27072/
4月16日に全国に拡大された緊急事態宣言は5月25日に解除され、北海道でも石狩管内以外では25日から「全国でクラスターが発生した施設及びその類似施設」を除いて休業要請が解除されました。
その一方で、
「イベントはいつから開催していいのか」
「旅行はいつから解禁なのか」
について、SNSで疑問の声が上がっているのを目にします。
この2点について、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部が公表している「第36回(令和2年5月25日開催)資料」(pdf)をもとに、要点をまとめました。
北海道の対応についての部分は古い情報となっていますので、参考にしないようにお願いいたします。
◆イベント開催について
まず、「第36回資料」の「資料6-1」を下記に引用します。
上記の図にあるように、政府は「新しい生活様式」が定着するまで、おおむね3週間ごとにイベント開催を緩和するとの目安を示しています。
たとえば「6月19日~」の行を見ると、屋内は収容率50%以内で上限1000人、屋外は十分な間隔を確保して上限1000人となっています。
下の注記に「収容率と人数上限でどちらか小さいほうを限度」とされているため、「6月19日~」の期間は、屋内イベントは5000人入れるホールでも1万人入れるホールでも上限1000人となります。
逆に、同期間はキャパが2000人に満たないホールは収容率50%が上限となるので、1000人入れるホールなら500人が上限となります。
上記の目安をイベントの種類ごとに当てはめるとどうなるかについても図示されています。
日付はあくまでも目安
上記の図をもとに解説しましたが、対策本部は「地域の感染状況や感染拡大リスク等について評価を行いながら段階的に規模要件(人数上限)を緩和する」とも述べています。
つまり、機械的に3週間ごとに緩和するわけではなく、3週間やってみて感染が拡大しなければもう一段階緩和する、感染が再び拡大したら緩和しない――という考え方です。
【まとめ】 3週間ごとに様子を見て、感染が拡大しなければ段階的にイベントの開催規模を拡大する |
ただし北海道では
ここまで見た通り、対策本部は5月25日から小規模なイベントの開催を容認していますが、北海道は少し状況が異なります。
5月25日付で公開された『「新型コロナウイルス感染症」感染拡大防止に向けた「北海道」における取組』(pdf)によれば、北海道は「感染症のまん延防止に向けた取組」として、
・外出自粛の要請等
・施設の使用停止・催物(イベント)の開催停止(自粛)の要請(協力依頼)
の2点を5月25日(月)から31日(日)まで継続するとしています。
よって、政府の対策本部が示した「5月25日からイベント解禁」は、北海道では当てはまらないことになります。
もし道のイベント自粛要請が予定通り5月31日で終わり、6月1日からイベント解禁となった場合、「資料6-1」にある「5月25日~」「6月19日~」「7月10日~」「8月1日」の日程も後ろにずれ込む可能性があります。
※未発表のため、あくまでも可能性です
【まとめ】 北海道は少なくとも5月31日(日)までイベント自粛。その後3週間ごとを目安に段階的に開催できるイベントの規模を緩和すると思われます。 |
◆旅行・観光などについて
まず、「第36回資料」の「資料6-1」を下記に引用します。
□県をまたぐ移動
5月31日まで「不要不急の県をまたぐ移動は避ける」、6月1日から「一部首都圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)、北海道との間の不要不急の県をまたぐ移動は慎重に」とされています。6月19日以降は、県をまたぐ移動については制限なし。
□観光
7月いっぱいまで「観光振興は県内で徐々に、人との間隔は確保」。ただし7月下旬より、観光振興のためのキャンペーンが始まります。
緩和によって問題がなければ、8月1日から観光も制限なしとされる見込みです。
札幌との往来は自粛継続
5月25日付で公開された『「新型コロナウイルス感染症」感染拡大防止に向けた「北海道」における取組』(pdf)によれば、北海道は「札幌市と他の地域との不要不急の往来自粛」の要請を継続しています。つまり、「札幌にはむやみに行かないでね」ということです。札幌市ではクラスターが多数発生しており、感染経路が不明な新規患者も多いことが理由です。
道による「不要不急の外出自粛」の呼び掛け自体も、石狩管内以外でもまだ解除されてはいません(もはやそこまで厳密に守っている人は少ないと思いますが)。
【まとめ】 大手を振って道外に移動できるのは6月19日以降の見込み。 観光はまずは道内から。観光に制限がなくなるのは8月1日からの見込み。 |
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佐々木康弘
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