うれしいニュースが入ってきました。
昨年は部品調達の関係で定期運行できなかった函館市電のレトロ車両「箱館ハイカラ號(ごう)」が、2026年6月6日(土)から、2年ぶりに運行再開します。運行日は10月12日までの土曜・日曜・祝日。ただし6月28日(函館マラソン開催日)、と8月1日~2日(函館港まつり)は運休。

箱館ハイカラ號が走ると、函館の景色がさらに函館らしくなります。函館を象徴する風景のひとつです。
箱館ハイカラ號ってどんな車両?
函館市電の復元車両で、正式には39号車。1993年から走っています。
もともとの車両は1910年製。旅客車として使われたあと除雪用ササラ電車に改造され、1992年に函館市制70周年記念事業の一環で今の姿に復元されました。

木の内装、籐製の吊り革、オープンデッキ。車両前後の下部に突き出た「救助網」と呼ばれる装置。
明治・大正期の車両「そのもの」ではありませんが、当時の意匠を忠実に再現しています。展示車両ではなく、実際に街を走り、実際に乗れる。函館西部地区の古い街並みにもよく似合う、走っているだけでつい見てしまう、レンズを向けてしまう車両です。
ただし、前と同じではありません
運行再開にあたり、運行形態が大幅に変更されました。
「函館に行ったら乗ってみよう」「前にも乗ったことがあるけどまた乗りたいな」とふんわり思っていると、危ないです。変更点を要チェック。
1 完全事前予約制・スマホ乗車券になりました
以前は、ハイカラ號が来る時刻に電停で待っていればそのまま乗れましたが、今年はウェブからの完全事前予約制になりました。決済はクレジットカードのみ。スマホ乗車券で乗車する形となります。
つまり、電停で待っていても予約していなかったら乗れません。メリットは、予約制なので全員着席できること。見た目は市電ですが、乗り方は指定席制の列車や観光列車に近くなりました。
2 運行区間が短くなりました
以前は湯の川や谷地頭まで走っていましたが、今回は五稜郭公園前〜函館どつく前に短縮されました。停車は五稜郭公園前・松風町・函館駅前・十字街・末広町・函館どつく前の6カ所のみ。旅行者がおもに移動するエリアに絞ったということでしょうか。

▲2026年は1日あたり2往復4本が運行されます
3 料金もかなり変わりました
今まで箱館ハイカラ號は、函館市電のほかの車両と同料金でしたが、今回価格面で差別化されました。

たとえば十字街〜函館どつく前は、通常車両250円のところ630円。五稜郭公園前〜函館どつく前は290円が670円になります。移動のための電車というより、乗ること自体を楽しむ体験、観光コンテンツとして明確に位置づけ直したことが料金に現れています。
4 「おもてなし」も前面に出しています
観光コンテンツ化を明確に打ち出したこともあり、函館市は今回、専属車掌の添乗、記念乗車証の進呈、記念撮影のサポートといった「おもてなし」を行うとしています。これらのサービスは以前もあったと思いますが、より観光客向けに整えた印象です。

予習はバッチリ。あとは、乗るだけ
確かに気軽さは減りました。「あ、来たから乗ろう」ができなくなったのは地味に大きいです。
ただそのぶん、前もって予約して観光の予定に組み込みやすくなり、必ず座って乗れる「特別な体験」として楽しみやすくなりました。

函館旅行の予定がある方は、予約方法と料金を確認したうえで、ぜひ一度乗ってみてください。函館の景色の中を、あの車両で走る時間。やっぱり特別です。
予約受付開始は5月上旬からの予定。詳細は函館市サイトで公開されます。要チェック。
リンク
箱館ハイカラ號が「2年ぶり」に運行再開!(函館市)
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